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和泉キャンパス 「科学実験講座」初開催

放射性物質を含む天然石について説明する勝田准教授 放射線測定器(ガンマスカウト)を手にキャンパス内の放射線を計測

明治大学は8月24日~26日の3日間、和泉キャンパスで独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「科学コミュニケーション連携推進事業」の支援を受けて「明治大学総合科学実験講座」を開催した。

これは科学の視点からの実験(体験)と解説を通じて、科学技術についての興味・関心を深めることを目的とするもの。今回は、生活にも関連の深い「エネルギーと環境問題」「遺伝子」「まぐれ」をテーマに3講座が実施された。

1 エネルギーと環境問題

「電磁波から放射能まで」
  • 勝田忠広・法学部准教授(工学博士)
  • 電力と電磁波、放射能の測定実験とその解説
2 遺伝子の本体・DNA
  • 「DNAを目で見て、分析する技術を学ぶ」
    浅賀宏昭・商学部教授(理学博士)
  • DNA抽出実験およびDNA鑑定にも応用されている電気泳動実験とその解説
3 まぐれを科学する
  • 「成果主義にもとづく成果のコントロールは可能か?」
    阪井和男・法学部教授(理学博士)
  • まぐれが介在する作業のマネジメントをエドワーズ・デミングが行った有名な「赤いビーズの実験」と「じょうごの実験」で体験し科学する
初日の24日に開催されたエネルギーと環境問題の講座には、社会人、学生ら9人が参加した。勝田准教授は、福島第一原発事故以後の放射線に関する対する不安が高まっていることにも触れた上で、「科学は社会とつながっている。その一端に触れて、生活の中の科学を考えるきっかけに」とあいさつし講座をスタートさせた。

法・商・政経・文・経営・情コミ・国際日本の文系7学部の総合教育科目として、学生向けの自然科学分野の講義は開設されているが、一般人向けに科学実験講座を開催するのは初めて。今後も和泉キャンパスでの自然科学分野の教養教育の広がりが期待される。