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明高中 海外高と初の協定締結

教育、学術、文化・スポーツの活発な交流を願う金子校長(左)と建平中の楊校長 中国のスケールや日本との文化の違いに戸惑う一方アニメの話題ではすぐに打ち解けた

明治大学付属明治高等学校は9月26日、中国上海市の建平中学(高等学校)と、友好交流協定を締結した。この協定は、両高等学校間の交流と発展促進を目的とし、明治大学のグローバル化推進と軸を一にするもので、2012年の創立100周年事業の一環でもある。

調印式は同日、中国上海市の建平中学で行われ、明高の金子光男校長と建平中の楊振峰校長とが協定書を取り交わした。

金子校長はあいさつで、創立以来初となる国際交流協定の意義の大きさに触れ、協定に基づく相互研修の成功と、両校の教育、学術、文化・スポーツ交流が継続的に発展することを祈念した。

第1回・国際交流研修を実施

調印式と時を同じくして、協定に基づき明高生11人(男子4人、女子7人)が建平中学で1週間の国際交流研修を体験した。坂口泰通副校長、吉田重幸教論 の引率のもと、参加生徒たちは同年代の建平中生(中国人)との新鮮な交流に目を輝かせ、本研修は充実したプログラムとなった。

金子校長は研修に際し、かつて岩倉使節団がわが国の様々な分野で基礎を造りあげたことを例に挙げ、「わが付属校の今後に大きな実りをもたらすにちがいな い」と研修に参加した生徒たちにエールを送り、この経験を大いに活かし国際的視野をもち、日中の架け橋となることに期待を込めた。

協定書に基づき、明高創立100周年となる2012年は、建平中学の生徒を受け入れ、研修を実施する予定である。

建平中学(上海市)
生徒数2200名、46クラスを有する国立の高等学校で1944年創立。上海市の重点中学に認定される名門校。大学進学率は100%、内90%が北京大 学や復旦大学を含む国立の難関大へ進学する。上海市では初となる留学生募集と外国教員・研究者を採用する権限を有し、ドイツ、フランス、スイス、アメリ カ、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、シンガポールの11校と友好協定を結んでいる。日本との協定は明高が初めて。