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ケンブリッジ大学生劇団 明治大学でシェイクスピア劇「十二夜」を上演

ワークショップで親睦を深めた明大生とペンブルック・プレイヤーズの学生たち

英国ケンブリッジ大学の学生劇団「ペンブルック・プレイヤーズ」によるシェイクスピア劇「十二夜」が9月 26日、駿河台キャンパス・リバティホールで上演された。これは国際連携本部が英国の著名な研究者らを招いて催すプログラム「英国研究」の一環として開か れたもので、今回で4回目となる。

ペンブルック・プレイヤーズの若い役者たちは、シェイクスピア中期の喜劇「十二夜」をリバティホールで上演し、全身で表現したパフォーマンスで観客を魅 了した。事前に「十二夜」の筋書きを読んでいたという観客は、「歌やダンス、また、小さなギターやスプーンを使った演奏も、迫真の演技と合わせて大変素晴 らしいものだった。大いに笑えて心底楽しい時間を過ごせた」と語った。

ダンスワークショップも開催 明大生15人が参加

「十二夜」の上演に先駆け、同日昼にワークショップがリバティタワー地下1階の多目的スポーツルームで開催された。これはシェイクスピア演劇に対する日 本人学生の理解を深めようと開催されたもので、明治大学生15人が参加した。「嵐」、「カーニバル」、「ジャングル」といった抽象的な題目を音や体の動き だけで表現するレッスンに参加した明大生たちは、気さくでフレンドリーな劇団員による進行のもとすぐに順応し、積極性を大いに発揮していた。全編英語によ る指導となったが、劇中ダンスのレクチャーも短時間で吸収、グループごとにテーマに沿ったダンスを披露した。歓声・拍手が鳴り止まない中、ワークショップ は1時間半で終了した。

演劇サークルに所属している学生は、「昨年のレクチャーを友達に聞き興味があった。プロのレッスンは費用が高いが、このようなワークショップ形式なら無 料で楽しめるし、海外の友達も増える。英語は得意ではないけど純粋に楽しめた」と清々しい表情を見せた。また、今夏「ケンブリッジ大学夏期法学研修」に参 加し、ペンブルック・プレイヤーズメンバーに鎌倉や秋葉原を案内した学生は、「友情を温めてきた劇団メンバーと共に、体で表現する楽しさや難しさを共有で きた」と満足げだった。

「ペンブルック・プレイヤーズ」

ケンブリッジ大学ペンブルック・カレッジの学生が運営する劇団の名称。1955年の創設以来、数々の著名な役者、コメディアン、作家を輩出している名門である。