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多摩区・3大学連携 コンサートに続き「三大学知的探訪」を初開催



明治大学は「多摩区・3大学連携協議会」の活動の一環として、10月1日「多摩区3大学コンサート」、同 15日には初開催となる「三大学知的探訪」を行った。 川崎市の多摩市民館ホールで開催された同コンサートには、明治大学から公認サークルの『Wind Orchestra』が出演し、迫力の演奏で会場を盛り上げた。

開演に先立ち多摩区の門ノ沢俊明区長は、2005年からの川崎市多摩区役所と同区内に立地する3大学(専修大・明治大学・日本女子大)との連携による取 り組みを紹介、「大学のもつ知的財産と学生のエネルギーを生かしたまちづくりを目指したい」と今後も連携を強化したい意向を示した。続いてあいさつに立っ た専修大学の室井義雄副学長(幹事校)は、「地域活性化のために、大学の知を積極的に発信したい」と応じた。

コンサートは、日本女子大のフォルクローレ愛好会、専大のスカバンド研究会スフィーダとともに明治大学の『Wind Orchestra』が登場。「夜空ノムコウ」などJポップの代表的な曲をオーケストラで演奏して老若男女の観客を魅了した。

明治大学生田キャンパス「知的探訪」

「多摩区民祭」にも展示や資料配布で参加(10/15) 平和教育登戸研究所資料館の見学

初めての開催となる「三大学知的探訪」は10月15日、生田キャンパスの地域住民に対し大学の「知」を発信 することを目的として企画されたもので、明治大学・専大・日本女子大が持ち回りで実施する。同企画のトップバッターを務めることになった本学は、「生田 キャンパスのルーツを探訪しよう!」をテーマに掲げ、平和教育登戸研究所資料館の山田朗館長(文学部教授)による講演と、キャンパス内の関係史跡見学を行った。

講演では、旧陸軍登戸研究所の跡地に立つ生田キャンパスの歴史や由来を、当時の写真と現在も残る史跡で説明。正式な資料としては残されていない「秘密戦」の話など、参加者は興味深く耳を傾けていた。

続いて行われた平和教育登戸研究所資料館の見学会では、山田館長自ら資料館の企画・展示について説明。平和の尊さを知り・守るために、戦争の記憶を将来に 継承する資料館であることが紹介された。参加者らは、「登戸研究所の存在は知っていたが、詳細な説明を受けたのは初めて。これだけ規模の大きいものだとは 知らなかった」(30代・男性)、「若い世代に大切に残していってほしい」(70代・女性)、「当時からとても高い技術力をもっていたことが分かった」 (60代・男性)と地域大学の知的探訪の刺激に満足した様子だった。