Go Forward

鯖江市と連携協定を締結 創立者3出身地との連携協定が完成

待望の連携協定締結に笑顔の納谷学長(前列中央右) と牧野市長(前列中央左)ら関係者 記念講演では大友教授が会場を「笑顔」に

明治大学は11月24日、創立者の一人・矢代操先生の出身地である福井県鯖江市と、連携協力に関する協定を締結した。これは、明治大学の知的資産および人材を有機的に活用し、鯖江市民への高度な教育・学習機会の提供を通じて、豊かな地域の未来創造のため、まちづくり、産業、文化、教育、学術などの分野で相互に協力し、地域社会への貢献と人材育成に寄与することを目的に締結したもの。

市内のサバエシティーホテルで行われた協定調印式には、明治大学から納谷廣美学長、大友純リバティアカデミー長(商学部教授)が、鯖江市からは牧野百男市長、池田達昭副市長、藤原宣章教育長をはじめ役職者と鯖江市議会平岡忠昭議長が出席した。協定の締結に対し牧野市長は「明治大学の創立130周年の節目の年に締結できることは大変光栄。明治大学の人材、知的財産、情報発信力が鯖江市に与える影響は計り知れない」と今後の連携に期待を述べた。続いてあいさつに立った納谷学長は「明治大学にとって鯖江はふるさと。我々は矢代先生が生まれ育った故郷“原点”を忘れず、志をしっかり持って進むことをあらためて認識する機会となった」と今回の協定に喜びを示すとともに、鯖江市のメガネ産業にふれ「地元のブランドを大事に育て、素晴らしい技術を国内はもちろんのこと世界へ発信している。明治大学としても、学生に日本のものづくりの強みを知ってもらえるよう努力していきたい」と今後のさらなる連携強化を誓った。

続いて行われた記念講演会には約100人が参加し、「明治大学の取り組む地域連携」について大友教授がユーモアを交えながら話を展開。終了後の交流会では、明治大学校友会福井県支部、福井県父母会関係者も多数参加し、和やかな雰囲気の中、それぞれに親交を深めた。

鯖江市とは、これまでに矢代先生に関する歴史編纂の分野で調査や講演会を実施し、また、2003年には市内の資料館敷地に矢代先生の胸像を建立するなど、様々な取り組みを行ってきた。2010年からは、各種連携講座の開講や就職キャリア支援プログラムとして明大生による「鯖江ブランド創造プログラム」を開始するなど、具体的な取り組みを進めている。

明治大学は岸本辰雄先生の出身地である鳥取県(2009年3月)、宮城浩蔵先生の山形県天童市(2010年12月)とも連携協定を締結しており、これですべての創立者出身地と連携協定が完成した。