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明治大学が提案する未来に向けた新しい産業 「植物工場」シンポジウム開催

植物工場研究の第一人者、古在豊樹氏も講演 注目を集めた会場前の植物工場展示(リバティタワー1階)

明治大学は2011年12月2日、駿河台キャンパス・リバティホールにて明治大学公開シンポジウム「植物工場—都会でも新鮮で安心な野菜を作る—明治大学が提案する未来に向けた新しい産業」を開催し、学生・企業人ら150人が参加した。

このシンポジウムは、経済産業省の2009年度「先進的植物工場施設整備費補助事業」採択の一環で、生田キャンパス内に2011年4月にオープンした明治大学植物工場基盤技術研究センターの取り組みのお披露目を兼ねて開催されたもの。同センターは、食料の安定的供給と農業の産業化を実現化していく「植物工場」の普及拡大を図ることを目的に、研究開発・人材育成を行う全国8拠点の一つとなっている。

シンポジウムは、研究・知財戦略機構長でもある納谷美学長のあいさつに続き、研究者と企業家による基調講演が行われた。  最初に登壇した理工学部の北野大教授は、「安心・安全な食料生産とは—植物工場への期待」として、現代日本の食料事情を交え、同センターでは農・理工・商・経営学部が研究に参加する、総合大学としての強みを生かした研究が展開されていると報告した。

続いて、千葉大学元学長でNPO植物工場研究会理事長の古在豊樹氏、日本サブウェイ株式会社代表取締役社長の伊藤彰氏が、それぞれ「人工光植物工場の現状と将来性」「都会型店舗植物工場への期待」と題し、植物工場の可能性について講演した。

次いで、明治大学植物工場基盤技術研究センター長の竹迫紘農学部教授が、同センターの設立経緯などを説明した上で、「農商工」関係学部による大きな夢がもたらす明るい未来に向けて研究していくと力強く語った。

最後に坂本恒夫副学長(研究担当)が、今後の植物工場の発展を期すとのあいさつで閉会した。