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第2回書評コンテスト 最優秀賞に郷津正さん(文3)

金子図書館長(手前左2人目)と、優秀賞の三浦さん(同3人目)、堀江さん(同4人目)ら受賞者

明大生が書評を競う「第2回明治大学図書館書評コンテスト」の表彰式が1月31日、駿河台キャンパス中央図書館で行われた。

本コンテストは学生がより読書に興味を持ち積極的な図書館活用を促そうと企画されたもので昨年に引き続き2回目の開催となる。対象は明大生で、明大図書館所蔵の本を1冊選び800字以上1200字以内で評するもの。今年度の応募は46作品(昨年比1.7倍)で、郷津正さん(文3)が最優秀賞を獲得したのをはじめ12人が受賞した。

講評で金子邦彦・図書館長(情報コミュニケーション学部教授)は、「大学生が大学生に薦めている内容かどうか、作品全体の紹介ではなく一つのポイントを取り上げた論評かを評価した」との所見に続け、「文学作品に関する応募が多く、自然科学分野の応募が少なかった。回を重ねることで分野の広がりが出てくることを期待する。他の学生は、受賞者の論評を読むことで読書に興味を持ってほしい」と期待を述べた。

続けて優秀賞の三浦直人さん(文1)と堀江貴志さん(法1)がそれぞれあいさつに立ち、「文学の神髄とは心に触れる言葉との巡り合い。本に出会うことは、自分の言葉を探す装置を豊かにする。今後も読書を通して自分の心の言葉を探していきたい」(三浦)、「法律を学んでいて、書評と法律には関連性があるように思えた。人が書いたものに対して自分なりに評価する行為は生きていくための重要な基礎力となり得る」(堀江)と、受賞の喜びとあわせ、本のかかわり方について語った。

なお、図書館では2012年度にも第3回目となるコンテストを予定している。応募詳細は、4月以降に図書館ホームページ等で発表される。

第2回書評コンテスト受賞者

  受賞者名(学部・学年) 書評作品名(作者名)
最優秀賞 郷津 正(文3) 風立ちぬ 美しい村(堀辰雄)
優秀賞 堀江 貴志(法1) 眠れる美女(川端康成)
三浦 直人(文1) 古文書返却の旅(網野善彦)
特別賞(紀伊國屋書店賞) 羽生 真志(文3) 兎の眼(灰谷健次郎)
特別賞(三省堂書店賞) 小池 悠輔(政経4) 茶の本(岡倉覚三)
特別賞(三省堂書店賞) 天貝 祐樹(情コミ4) 奇跡のリンゴ(石川拓治)
特別賞(丸善株式会社賞) 栗田 千尋(文2) 家守綺譚(梨木香歩)
佳作 田中  匠(経営研M2) 軋む社会(本田由紀)
米長 洋和(国日3) 天狗の落し文(筒井康隆)
新野 孝駿(経営3) 若山牧水歌集(伊藤一彦)
清水 勇樹(文研M1) 下流志向(内田樹)
成田 紗絵(文2) 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(桜庭一樹)