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付属明治高校100周年の卒業式 255人が母校巣立つ



付属明治高等学校の2011年度卒業証書授与式が2012年3月10日、同校紫紺ホールで挙行された。本年3月に創立100周年を迎えた同校では、このたび255人が学び舎を後にした。卒業生のうち233人が明治大学へ、22人は他大学への進学となる。

式典には大学からの来賓として、長堀守弘理事長、納谷廣美学長はじめ大学役員・役職者らも参列し、祝辞を述べた。卒業式では、在学生や保護者が見守る中、卒業生を代表して総代の古谷千夏さんが金子光男校長から卒業証書を受け取った。

式辞を述べた金子校長は、マックス・ヴェーバーの言葉を引き、「先人の事業は後進の者たちによって改善されなければ、我々の未来は誰に託すことができようか」などとしつつ、昨年の東日本大震災にともなう東京電力福島第一原子力発電所事故に言及。「人の力では制御不能の段階にまで達したかと思われる科学技術、地球温暖化、海洋汚染、あるいは金融工学がもたらした地球規模の経済的混乱などの世界的な諸課題への対応は、いまや人任せにできるものでない。自らの問題として世界の人々と意思疎通をはかり、ともに協力して解決に当たるためにも、君たちは一層勉学に打ち込み、研鑽を怠ってはならない」と強く励ました。

答辞に立った染谷昌亮さんは、明治高校での日々の生活を「仲間として団結し、充実した3年間はかけがえのないものだった」と振り返るとともに、今後の大学生活に向けて「責任を持って自ら選び取った道を進む」と力強く決意を述べた。