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宮城県気仙沼市と復興支援協定を締結

関係者が見守る中、協定が締結された

明治大学は5月18日、宮城県気仙沼市と「明治大学と気仙沼市との震災復興に関する協定書」を締結した。これは、東日本大震災に関わる諸課題の解決や施策の実施について協働するためのもので、震災復興を目的とした自治体との協定として、福島県新地町(1月)、岩手県大船渡市(4月)に続き3件目となる。

調印式は気仙沼市役所で行われ、福宮賢一学長、針谷敏夫理事(震災復興支援センター長)、中林一樹大学院政治経済学研究科特任教授(東北再生支援プラットフォーム代表)、鳥居高副教務部長らが出席。気仙沼市側は、菅原茂市長、峯浦康宏副市長、大江真弘副市長、白幡勝美教育長、川郁夫震災復興・企画部長らが出席した。また、臼井賢志気仙沼商工会議所会頭、勝倉敏夫気仙沼地区駿台クラブ会長、気仙沼地区の明大校友の方々も同席し調印を見守った。

調印後のあいさつで福宮学長は、「明大は、次代を拓き、世界へ発信する大学として教育・研究・社会貢献にこれまで以上に力を入れる。とりわけ社会貢献としての震災復興に力を入れていく」と述べると、菅原市長は「復興には5年・10年と時間がかかる、これからは大学の知的財産を活用したい」と研究機関としての視座からの復興支援に期待を込めた。

今回の協定は、菅原市長が昨年10月本学で開催された『日本災害復興学会』に参加したことをきっかけに、同市と本学教職員との交流を重ね締結に至った。

今後、気仙沼市で震災復興活動を実施している大学で構成する『気仙沼大学ネットワーク』へ参加するとともに、学生・教職員のボランティア活動の派遣を行う。また気仙沼市の復興計画に必要な職員採用試験を、明大を会場として実施することなども計画されている。

宮城県気仙沼市

人口約7万人。宮城県の北東端に位置し、東は太平洋に面し、南は宮城県本吉郡南三陸町、北は岩手県陸前高田市に隣接している。沿岸域は、リアス式海岸を形成し、その美しさにより、陸中海岸国立公園・海中公園、南三陸金華山国定公園の指定を受けている。東日本大震災では甚大な被害を受けた。