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黒川農場開所式を挙行

黒川農場の説明をする玉置農場長 福宮学長から山本氏へ感謝状を贈呈

明治大学黒川農場(農場長=玉置雅彦農学部教授)は6月16日、同農場の開所式を現地(神奈川県川崎市麻生区黒川2060−1)本館2階教室で執り行った。式典には、福宮賢一学長はじめ大学役員・役職者、来賓として川崎市の三浦淳副市長、同市経済労働局の伊藤和良局長、麻生区の滝峠雅介区長ら多数の関係者、一般市民ら約350人(見学のみ含む)が参加した。

式典は、冒頭に福宮学長があいさつに立ち、関係者への謝辞に続けて黒川農場を「教育・研究・社会貢献の3つの機能を1つの場所で行うことができる、学内でも極めてユニークな施設」と紹介した上で、「時代を拓き、世界へ発信する大学を目指す、その一角を担う重要な拠点であり、全学をあげて注力する」と力強く語った。

来賓を代表して登壇した三浦副市長は「川崎市の農業公園づくり事業の拠点となることを期待する」と述べた。

続いて『ペレットボイラー』を寄贈した山本製作所代表取締役の山本丈実氏へ感謝状が贈呈された。

最後に玉置農場長が登壇し、スライドを使いながら、「環境共生・自然共生・地域共生の3つを基本コンセプトに、都市近郊型として他に類を見ない、世界に誇る農場である」と黒川農場を紹介すると、会場からは万雷の拍手をもって期待と歓迎の意が表された。

記念講演会も同日開催

休憩をはさみ、開所式に引き続き開催された記念講演会では、「食の安全安心とこれからの農業-黒川農場への期待」と題してサイエンスライターの松永和紀氏が基調講演を行った。

続いて次の3人から「黒川農場に期待する」を共通テーマに、それぞれ黒川農場に対する熱い期待が語られた。各テーマ・演者は次のとおり。(1)「社会連携への期待」山形県天童市の山本信治市長、(2)「国際連携への期待」山東朝日緑源農業髙新技術有限公司総経理の前島啓二氏、(3)「地域連携への期待」川崎市経済労働局農業振興センター所長の山崎愼太郎氏。

ペレットボイラー

加工された固形燃料(ペレット)

このボイラーは、黒川農場内の自然エネルギー循環を担うもので、里山林の整備によって排出される木質バイオマス(剪定された木材など)を粉砕し、専用の機械で数cm程度の円筒状に加工した固形(ペレット)を燃料とし、温室の暖房などに利用される。