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2011年度決算を終えて 財務部長 永代 達三

2011年度決算の大きな特色は、まず、文部科学省の指導により、退職給与引当金特別積立を約102億(本文参照)行ったことです。これは、資金が外部に出るわけではありませんが、消費収支の支出、貸借対照表の負債として表記されますので当年度の消費収支差額に大きく影響しました。

次に、東日本大震災、その後の原発事故で経済的に大きな影響を受けた、受験生、在学生に対する受験料免除、学費免除、就学支援等の助成です。一般の方々からの義援金、父母会奨学基金の取り崩しなどを原資に約5億円の支援を実施しました。

更には、創立130周年記念事業の一環として実施した和泉新図書館、生田第二校舎D館、黒川新農場等教育研究施設整備事業です。

これらのことが相まって、資金収支では次年度繰越資金が予算から約10億減り、消費収支では約180億円の支出超過となりました。

このことは直ちに大学運営に影響を与えるものではありませんが、大学の継続性、財政の健全化の観点から今後、収支の改善に向け努力する所存ですので、関係各位の更なるご理解、ご協力をお願いするものです。