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大地震を想定し避難訓練を実施

教職員の誘導で速やかに避難

地震発生を知らせる非常放送で身の安全を確保 参加学生には非常食の「乾パン」が配布された

明治大学は7月2日、駿河台キャンパスで震度6弱の地震が発生したことを想定しての避難訓練を実施した。対象となったのは、リバティタワー9階の5つの授業、約200人の学生で、「大地震発生時の避難マニュアル」の要領に従い、教職員の誘導よりスムーズに避難する訓練が行われた。

これは、昨年3月11日に発生した東日本大震災の教訓を生かし、今後発生が予想される首都直下等大地震に備え、避難を含めた防災への意識を高め、非常時に落ち着いて行動するための能力、知識、心構えを養うことを目的としたもの。

訓練は、2限終了間際、防災センターからの地震発生を知らせる管内放送でスタート。授業担当教員の指示により学生たちは、身の安全を確保するために机の下へ。教員は、避難口を確保し、避難場所を確認。館内放送の指示より1階のリバティホールへの誘導を行った。

約15分の訓練を終え、竹本田持教務部長(農学部教授)、長尾憲治副教務部長(理工学部教授)は講評で、訓練参加へのお礼を述べた上で、「いざという時に、この経験を生かしてほしい」とした。続き針谷敏夫理事(農学部教授)が「ノウハウを蓄積して、きちんとした体制を構築する」と述べ、キャンパス施設を含む安全対策を推進するとした。

参加学生からは「非常階段の場所がわかった」「千代田区は延焼の恐れが無く、まずは留まり安全を確認する地域だと知った」「自助、共助、公助の意識を持ちつつ、まずは自分自身の安全を守るようにしたい」といった感想が聞かれ、短い訓練ながらも防災意識が高められていた。