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COOL JAPAN SUMMER PROGRAM 2012

秋葉原のフィールドトリップでオタク文化について説明する森川嘉一郎准教授(国際日本学部)

京都研修では世界遺産「金閣寺」に触れ、風呂敷などの日本伝統文化を体験

国際連携機構は7月9日~20日、クールジャパンサマープログラムを開催した。これは、海外在住の留学生を対象に、日本文化の多様な魅力とその可能性を伝えるもので、世界7つの国と地域、中国・シンガポール・マレーシア・アメリカ・カナダ・ドイツ・ブラジルから10人が参加した。講師は、国内外で広く活躍する17人の卓越した研究者や実務家が務めた。

3回目の実施となる今年度は、これまでと同様、マンガやアニメ・ゲーム・ファッションといったポップカルチャーなどの「現代文化」と、日本の歴史的遺産としての「伝統文化」を学ぶとともに、その両者の系譜と融合を中心軸としながらも、それらの文化を活用し、どのように世界へ展開していくかという「文化マネジメント」の視点が新たなコンセプトとして導入された。具体的には、旅館などにおける「おもてなし」の美学、京友禅などの伝統工芸の海外進出、マンガの事業活用等だ。

プログラムは、教室内での講義に加え、フィールドトリップやワークショップなど、現場体験型のプログラムを充実させ、秋葉原(オタク文化)や表参道(建築・ファッション)、青山(ロボット)、浅草などの見学や築地でのにぎり寿司体験等も行った。2泊3日の京都研修では、世界遺産に触れるとともに、茶道や座禅、宿坊滞在、風呂敷のワークショップ、マンガ実技などを体験した。

最終日には参加者全員「自分自身の発見したクールジャパン」をテーマにプレゼンテーション。各々が自らの視点で見つめた日本の姿を共有し、本学の教員たちとのディスカッションをとおして洞察を深めた。参加した学生たちからは「これほど広範囲にわたって、深く日本のことを学べる充実したプログラムは他にない。母国に帰ったら多くの人に伝えたい」といった喜びが語られた。

国際連携機構は本プログラムを通して、日本文化のありよう、本来の姿とその魅力を、これからも世界に向けて発信し、日本をますます元気にするよう、プログラムを継続・発展させていく。

(国際連携機構)