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世界に誇れる大学に 理事長 日髙 憲三

ここに向殿政男校友会長をはじめとする校友会の皆さまの熱意と努力により、定時代議員総会が行われますことをお慶び申し上げます。また、校友の皆さまにおかれましては、平素から大学に多大なご協力をいただき心より感謝申し上げます。

さて、明治大学は、2011年に創立130周年を迎えました。私はこの4月に理事長に就任しましたが、この4年間は、明治大学の将来を決する重大な局面だと覚悟をしております。

まず、来年2013年春には、駿河台C地区(11号館跡)整備を終え、中野に新キャンパスが誕生します。本学は中野キャンパスを「国際化、先端研究、社会連携の拠点」と位置付け、和泉キャンパスから移転する国際日本学部と総合数理学部(2013年4月開設予定)の2学部に加え、大学院では、理工学研究科新領域創造専攻、先端数理科学研究科、国際日本学研究科、理工学研究科建築学専攻国際プロフェッショナルコース(2013年4月開設予定)を展開する予定です。これらの施設に加え、今年春に完成した和泉図書館、生田第二校舎D館、黒川農場等のハード面の充実は、明治大学発展の象徴であり、今後も教育研究環境の整備に全力で取り組んでいきます。

一方で、私は、これからの明治大学の教育、研究、そして社会連携といったソフトの部分は、今よりも一段も二段も高いレベルを目指し、内容の充実、質の充実を図らねばならないと決意しております。幸いなことに、少子化が進行するにもかかわらず、本学は、2012年度一般入学試験において、3年連続志願者数が日本一となりました。これは社会からの一つの評価だと喜んで受け止めておりますが、慢心出来ることではもとよりありません。このような、本学の社会的評価は、社会で活躍をしている校友の皆さま一人ひとりが、企業や行政、地域社会でコツコツと積み重ねた評価の賜物です。私たちは、これからも先輩方に続く人材を育てていかねばなりません。そして大学を核とし、校友会、父母会、行政、産業界とのヒューマンネットワークを強化することで、明治大学の総合力を強めていきたいと思います。

結びにあたり、これからの明治大学の発展には、校友の皆さま方のご協力は不可欠です。皆さまと共に、母校を世界に誇れる大学とできるよう、今後ともご支援をお願いするとともに、校友会の更なるご発展と会員の皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げ、あいさつとさせていただきます。