Go Forward

ガバナンス研究科 マレーシア政府幹部公務員を対象とした研修を実施

中邨章名誉教授による基調レクチャー「A Qeuest for Governance」

専門職大学院ガバナンス研究科は9月12~15日の4日間、マレーシア政府が設立した国家上級公務員養成機関「ラザック・スクール・オブ・ガバメント」と共催で、同国政府の幹部公務員(州政府地域調整官等)6人を対象とする研修を駿河台キャンパスで実施した。

この研修は「A Quest for  Governance in Asia –Leadership Finance and Civic Engagement-」を総合テーマとして、「アジアにおけるガバナンスの課題」「日本における経済発展と海外投資」「日本の財政政策」「行政改革」「日本の中央政府と地方自治体の財政関係」「地方自治」「社会開発における協働」「地域環境ブランディングと協働」「地域社会づくりと協働」「都市順位の計測」の講義やワークショップで構成された。さらに、元内閣官房副長官の石原信雄氏を招いての講演も行われ、財政から危機管理まで多岐にわたる意見が交換されるなど、実践的かつ高度なプログラムとなった。

なお、この研修プログラムは4日間で終了するのではなく、スタートとなる。研修に参加したマレーシア政府の幹部公務員たちは今後、この日本での集中研修を踏まえ、その成果を実際に反映させる方法について自国マレーシアで研究を進める。

11月下旬には、当研究科教員がマレーシアを訪問し、導入策の検証や評価を行う。その後研修の成果は、国策としてまとめられ、同国の発展を支える礎になる。

研修の他にも、本ガバナンス研究科では2006年から英語のみで修士号(専門職学位)を取得できるカリキュラムが運営されいる。本年9月までに修了生54人を輩出。現在は、13の国と地域から38人の留学生を受け入れる。2010年度に明治大学がグローバル30に採択されたことを受けて英語コースを拡充、「政策科学」「国際政策科学」「公共経営」「開発政策・経済」「環境・コミュニティ政策」「政策研究」の各科目群に72科目が設置される。外国人特任教員も3人在籍することに加え、特別・特殊研究科目群にリサーチペーパー作成を目標とする演習科目、学術調査法や学術発表のための科目も設置され、世界におけるガバナンス教育・研究の拠点校としての役割を果たすとともに、更なる展開を期待する熱い視線が注がれている。

(ガバナンス研究科)