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ホームカミングデー校友会企画 特別講演「明治大学体育会競走部 充実の時」

和やかに「紫紺の襷」に込める思いを語る。左から西監督、松本部長、山口町長

正月の風物詩「箱根駅伝」まで約2カ月と迫った10月21日、ホームカミングデー行事の一環として、校友会が企画した特別講演「明治大学体育会競走部 充実の時—もはや古豪ではない!確かに見える64年ぶりのVロード」が開催され、200人以上のファンや校友らが会場に詰めかけた。

講演には、競走部の松本穰部長(商学部教授)、西弘美駅伝監督、そして校友の山口昇士箱根町長(1967年商卒)の3人が出演。また、校友で元日本テレビアナウンサーの松永二三男氏(1974年政経卒)が総合司会を務め、現役時代さながらの軽妙な語り口と出演者への鋭いツッコミで会場を沸かせた。

冒頭、箱根駅伝における競走部の足跡を紹介するVTR「古豪から強豪へ~64年ぶりの優勝を目指して」が流れ、競走部OBの遠藤寿寛さん(2010年文卒、日テレアックスオン入社)が制作したことを松永氏が紹介。会場は早くも、箱根ムード一色となった。

続いて“学生3大駅伝”における過去の競走部の戦績などを、松永氏がスライドを交えて説明しながら、出演者3人にさまざまな質問を投げかけた。松本部長は「企業経営と一緒で、強くなるにはヒト・モノ・カネが必要」と力説し、競走部が大学から強化指定を受けるまでは、運営費用を自腹でまかなっていたエピソードなど裏話も披露。会場の笑いを誘った。

西監督は、11位と不本意な結果に終わった出雲駅伝(10月8日)を振り返り、「今の課題は、悪い流れを良い流れに変えられる選手がいないこと」と冷静に現状を分析。さらに、キャプテンやルーキーら主力にけが人が多い現状も明らかにした上で、「全日本大学駅伝(伊勢路、11月4日開催)は厳しいが、箱根駅伝にはベストメンバーで臨めると思う」と力を込めた。

また山口町長は、49年ぶりの総合3位と大躍進を遂げた今年1月の箱根駅伝について、「最終区で早稲田を抜いたとき、溜飲の下がる思いがした」と笑顔で振り返った。

最後に、松本部長は「全国の校友の方々が本当に温かい支援をしてくれる。これからも必死で頑張るのでよろしくお願いします」と熱い応援を呼びかけ、西監督は「毎年プレッシャーを感じているが、(ベストメンバーなら)本当に最強のチームだと思う。何とか2強(東洋、駒澤)を崩して、今年(3位)以上の成績をあげたい」と力強く宣言。来場者も含めて全員で肩を組んで校歌を熱唱し、講演は大盛会のうちに終了した。

秩父宮賜杯 第44回全日本大学駅伝対校選手権大会

開催期日 11月4日(日)8時10分スタート
コース区間 熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前 8区間 106.8キロ
参加予定 26チーム
テレビ放映 テレビ朝日系列で中継