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経営学研究科と韓国ウソン大 学位(修士号)を取得出来るダブルマスター・プログラムに調印

多くの関係者が見守る中、協定書に調印した小笠原大学院長とエンディコット総長(左から5人目)

経営学研究科と韓国のウソン大学ソルブリッジ国際経営大学院は、両大学の学生がそれぞれの所属大学院に在学しながら、同時に相手方の大学院へ正規生として入学し、双方の修了要件を満たすことで、両大学院の学位(修士号)を取得出来るダブルマスター・プログラムを2013年度より実施することを決定。韓国ウソン大で10月12日、小笠原英司大学院長、高橋正泰経営学研究科長らが出席して調印式が執り行われた。

本学のダブルマスター・プログラムは、同研究科が2010年度よりマレーシア工科大学ラザックスクールと開始したものに続き2校目となる。

今回のプログラムは、急速に国際化が求められている今の日本において、グローバルに活躍できる人材の育成と開発を目的とする。ワールドビジネスの中心、アジアの2大拠点である日本と韓国において、明大の経営学研究科では、現代経営学の領域で幅広く実用的な研究を行い、ウソン大学では、最先端設備を駆使した実践的な研究を行う。2013年の秋から明大生の派遣、2014年春からウソン大生の受け入れを開始する。

ウソン大は1995年創立で学生数約7000人。韓国の大学総合評価において最優秀大学に選ばれた実績があり、韓国の文部科学省からも産業教育における優秀賞を受賞している名門。特に外国語教育とIT教育を推進しており、専門実務教育の国際化を展開し、学生も世界各国から受け入れている。

調印式で小笠原大学院長は「明治大学経営学部と経営学研究科は、日本の私学で最初の経営学部・経営学研究科として設立され、日本の経営学教育・研究の拠点として大きな役割を果たしてきた」と述べた上で、ウソン大を「ビジネスとマネジメントの実践的教育を重視し、そのために英語による授業が徹底している点において、東アジアで先進的な大学に数えられている」と評価したのに続け、「両校が連携し、それぞれの長所を活かすことによって、アカデミックな研究とプラクティカルな教育の両面に寄与すると確認している」と語るとともに、協定に尽力した関係者への敬意を表した。

ウソン大のジョン・エンディコット総長は「日本と韓国は地域的・歴史的な関係を共有しているだけでなく、未来への関係も共有している。我々は過去を変えることは出来ないが、確実に未来へ貢献することが出来る」と力強く述べた上で、「学生達が、ビジネスで成功するだけでなくこのプログラムで得た経験を通し、多くの分野で東アジア全体に積極的に貢献する必要性を敏感に感じ取れる人材になって欲しい」と期待を込めた。