Go Forward

GLOBAL FRONT(グローバルフロント)紹介

建物概要



  • 建物名称
    GLOBAL FRONT グローバルフロント
  • 所在地
    千代田区神田駿河台2-1
  • 敷地面積
    3,224.09㎡
  • 建築面積
    2,382.79㎡
  • 延床面積
    16,827.43㎡
  • 構造
    鉄骨造
    一部鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 基礎
    杭基礎
  • 階数
    地上17階、地下1階、塔屋2階
  • 建物高さ
    83.59m

工事概要

  • CM
    三菱地所 株式会社 
  • 設計監理
    株式会社 日建設計
  • 施工
    建築工事  :戸田建設株式会社
    電気設備工事:株式会社関電工
    機械設備工事:株式会社大氣社
    サイン工事 :株式会社コトブキ
  • 工事期間
    2011年4月~2013年1月
駿河台キャンパスの最前線となるC地区は、世界へ発信するコンセプトに基づき、リバティタワー・アカデミーコモンと並ぶ高層棟として建設され、「GLOBAL FRONT」となりました。

エントランスが面するとちの木通りは、まちづくりのモチーフがアーチとなっているため、アーチを用いたゲートをつくり、その上にメディアラウンジを、その下にカフェを置いて、賑わいをつくりました。

ゲートをくぐった先には、階段状のステップコートをつくり、明大スクエアと連続した一体感のある空間としました。

駿河台キャンパス全体を立体的な緑のネットワークで繋げます。

飛翔の時



制作者・宮田亮平(東京藝術大学長)

1階エントランスに設置されたモニュメントは、上昇する明治大学のイメージを“V”のようなデザインで、ビクトリーとして学生や研究者が世界へ船出する象徴的なオブジェとなっています。

宮田氏は1972年に東京藝術大学大学院美術研究科を修了。イルカをモチーフとした「シュプリンゲン」シリーズなどの作品で(個展)をはじめ、国内外で多数の展覧会に参加しています。「日展」内閣総理大臣賞、「日本現代工芸美術展」内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞。2012年には日本芸術院賞も受賞しました。現在は東京藝術大学長として大学経営にあたる傍ら、作家としての制作活動も活発に続けています。また、日展理事や、現代工芸美術家協会常務理事から日本相撲協会「横綱審議委員会」委員まで各方面でも活躍しています。主な作品は、北千住駅前のモニュメント、日本橋三越本店新館エンブレム、東京駅「銀の鈴」の他、中国やバンコクなど、海外でも数多くの作品を発表しています。

TRANS BIRDS



制作者・船井美佐(現代美術作家)

8階のミーティングブースから始まるこの作品(鳥の群れ)は、タワーの中で交差し、数を増やしながら17階までつながっています。最上階の17階に集まった鳥たちは世界の大地の上を混じりあい、大きな窓の外の空へと飛び立っていきます。世界の国々が交流し希望の空へ羽ばたいて行く姿が表現されています。

船井氏は1996年に京都精華大学美術学部造形学科を卒業。2001年に筑波大学大学院修士課程芸術研究科を修了。2002年に第13回関口芸術基金絵画大賞(柏市文化フォーラム104/千葉)大賞を受賞。主なパブリックアートは、東海中央病院のエントランスホールアートワーク「View」(岐阜県各務原市)、ロイヤルパークホテルThe京都の全客室アートワーク「Paradise/Boundary」(京都市三条)、富士重工記念病院付属看護学校のエントランスアートワーク「Pleiades」(群馬県太田市)などです。
建物の外装は、リバティタワーの縦格子のモチーフとアカデミーコモンのガラスカーテンウォールのモチーフを用いて、3棟の高層棟を調和させています。メディアラウンジやミーティングブースなどの交流ゾーンは、明大スクエア側に面し、コミュニティ活動を発信する場となっています。

在室時間の長い研究室等は眺望・採光・通風が豊かに得られる8〜16階に配置し、全室自然換気を確保しました。南側ダブルスキン中空部分に高低差を作り、重力換気を行います。エコスイッチで機械換気と自然換気を切り替えます。全館LED照明とセンサーによる調光システムを採用し、光熱費をおさえています。

1階はグローバルホール(192席)・多目的室(約195席)などの集会室です。2~4階は留学生の拠点となる国際連携部や演習室、教室、メディアラウンジをステップコートを囲んで配置し、豊かな緑のある空間を提供します。5・6階は利便性が良いため、大学院と研究知財の事務室となっています。7~16階は学外連携のリエゾンラボラトリーや研究室、大学院、国際総合研究所です。最上階は会議室とグローバルラウンジがあり、御茶ノ水を一望できます。駅から見あげたラウンジは、明治大学を象徴した紫紺が夜景に光る空間です。

建物の内装は光で繋ぐカラースキームを軸に計画しました。暁の赤から明大カラーの紫紺へと変化する光のスペクトルを用いて、低層部の活発的な赤から最上階の落ち着いた紫紺へと変化します。明大スクエアから見えるミーティングブースも段階的に変化する色で構成されています。