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明治大学と中野区が災害時の協力に関する協定を締結

協定書を手に会見で撮影に応じる福宮学長、田中区長、冲永学長(左から)

明治大学と東京都中野区は3月28日、「災害時における協力体制にかかる基本協定」を締結した。4月に開校した中野キャンパスが位置する複合都市「中野四季の都市(まち)」が都の広域避難場所に当たるため、総合的な防災拠点を形成することが目的。両者は今後、災害時における大学施設提供や学生ボランティアによる支援、防災訓練実施などの分野で協力していく。同日開かれた区長定例記者会見には福宮賢一学長も同席し、田中大輔区長らとともに協定の共同発表を行った。

この日、中野区役所の区長応接室にて、福宮学長と田中区長が協定書を取り交わした。また明治大学と同じく、「中野四季の都市」に新キャンパスを開校した帝京平成大学と区の間でも協定書が取り交わされ、その後に同大学の冲永寛子学長と福宮学長、田中区長ら3者の関係者が懇談。和やかな雰囲気の中、トップ間で意見交換や情報交換を行い、互いの親交を深め合った。

続いて、別会場で行われた区長定例記者会見に福宮学長、冲永学長も同席。3者で共同発表を行った。福宮学長は「中野キャンパスは60年ぶりの新キャンパス。教育・研究の充実を図るとともに、防災に関しては大学として最大限協力をしたい」と述べ、冲永学長も同様にあいさつ。田中区長は協定の概要を説明した上で、「想定外の事態についても連携を図り、防災体制の強化に努めたい」と抱負を語った。

中野区は両大学以外にも、「中野四季の都市」に入居するキリングループと「災害時における飲料水の優先供給に関する協定」を締結しており、大学や企業、地元との連携・協力を通じて総合的な防災拠点づくりを進めていく方針。