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明治はひとつ 校友会長 向殿 政男

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

明治大学は、1881年の開校以来「権利自由」「独立自治」の建学の精神の下、個性を磨き、人格の陶冶を図る教育を伝統としてきました。最近は、「他を思いやりつつ『個』を強くする」という言葉で表されております。この建学の精神の下、実り多き学生生活を過ごされ、社会に巣立つ卒業生の皆さんに、心よりお祝いを申し上げます。同時に、私たち明治大学校友会に入会していただくことを、心より歓迎いたします。

明治大学が1882年に校友規則を制定して、校友という言葉を我が国で最初に用いて以来、明治大学校友会は、大学支援・大学賛助、そして校友の相互の親睦を図る活動を継続しています。現在、校友会は、首都圏にはいくつかの支部もありますが、原則として1県1支部とし、全国54支部、海外の2支部である大韓民国と台湾を加えて、合計56支部で構成され、さらに、それぞれ支部の傘下にある213地域支部で組織化されています。このことから、このたびご卒業される皆さんも、校友として、必ず、いずれかの支部に所属することになります。校友会は支部活動を通して、母校ヘの支援を行うとともに、校友同士の交流も深めています。卒業生の皆さんには、この機会に是非、積極的に最寄りの校友会支部の活動にご参加いただき、母校発展への支援と、校友との絆を強めて、末永く明治大学ファミリーの一員となっていただきますようお願い申し上げます。

私は校友会長に就任して以来、「明治はひとつ」という言葉をスローガンに掲げております。この言葉には、学生や校友だけでなく、皆さんのご父母、さらには教職員など、明治大学が大好きで、明治大学をもっと応援したいという方々全てが含まれております。そして、「個」を強く持ちつつも、母校を支援するという、その一点に関しては同じ方向を向いていきたい。そのような願いが込められております。

校友会では、給付型の校友会奨学金制度をはじめ、明大祭や生明祭といった学生主催のさまざまな文化活動にも助成を行い、大学支援、学生支援活動に努めております。

卒業生の皆さん、この機会に是非、私たちの校友会活動に積極的に参加していただき、親睦と友情を深めながら、母校の発展のために力を注ごうではありませんか。皆さんの若い力が、母校の支援・母校の賛助を理念とする、明治大学校友会、そして明治大学の活性化につながることを期待しております。

結びにあたり、皆さんのますますのご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。