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東京国際交流館国際シンポジウム開催 

国際シンポジウムには、国内外の第一線の研究者らが集結した

平成24年度東京国際交流館国際シンポジウム(主催:独立行政法人日本学生支援機構、協力:明治大学国際連携本部、明治大学国際教育研究所など)が3月18日、同プラザ平成国際交流会議場(東京都江東区)にて開催された。「大学の国際戦略—その評価手法と指標を考える—」をテーマに、国内外の第一線の研究者らが基調講演やパネルディスカッションを行った。

冒頭、日本学生支援機構の遠藤勝裕理事長と明治大学の勝悦子副学長(国際交流担当)が開会あいさつ。勝副学長は「日本の大学における国際化の評価手法や国際化の推進に関して、大いなる示唆を得られることを願っている」と本シンポへの期待を込めた。
第1部では「大学国際化の評価—世界の動向—」をテーマに、アムステルダム大学教授のハンス・デ・ウィット氏、国際大学協会(IAU)事務局長のエヴァ・エグロン・ポラック氏、ドイツの高等教育団体(CHE)コンサルタントのウベ・ブランデンバーグ氏、米国教育協議会(ACE)シニア・アソシエートのバーバラ・ヒル氏の4氏が基調講演。ウィット氏は大学の国際化について「教育や研究、社会貢献を高める“手段”として国際化をするのであって、国際化自体が“目的”ではない。何を評価するのか、どのように評価するのかがわからないまま、国際化を進めようとしている大学が多い」と鋭く指摘した。

第2部のパネルディスカッションでは、4氏に加え、一橋大学国際教育センターの太田浩教授(明治大学国際教育研究所客員研究員)、名古屋大学大学院国際開発研究科の米澤彰純准教授(同客員研究員)、明治大学国際連携機構の芦沢真五特任教授(同副所長)の3氏が参加。シンポジウムのテーマや第2部の講演を踏まえ、活発な意見交換を行った。

会場には関係者ら約200人が来場。最後に、国際日本学部の横田雅弘教授(明治大学国際教育研究所所長)が閉会のあいさつを行い、シンポは盛況のうちに幕を閉じた。