東日本大震災を忘れない 女川中学校の生徒が明大で発表会を開催
「いのちの石碑プロジェクト」http://www.inotinosekihi.com/
宮城県女川町の女川中学校の生徒7人が4月18日、和泉キャンパスに大学史資料センター所長の山泉進法学部教授を訪ね、東日本大震災を忘れないための中学生たちの取り組みについて発表を行った。
同中学校との交流は、本学出身で女川町に隣接する石巻市出身の布施辰治弁護士の調査を大学史資料センターが行ったのをきっかけとするもので、2011年7月以来となる。
生徒たちは、山泉教授をはじめ、大学史資料センター研究調査員の中村正也氏、同センター職員らを前に、東日本大震災で実際に体験したことや、津波の恐ろしさ、避難生活の苦労を発表した。続けて、この出来事(記憶)を1000年先まで残そうと女川町の子供たちが考えたプロジェクトを紹介。同町内にある21の浜で、津波が襲ってきた高さの地点に石碑を建てる『いのちの石碑プロジェクト』について説明し、今後ますますの支援を訴えた。
東日本大震災で女川町は、人口の1割弱を失い、家屋の流出や全壊は7割、行政機関・企業・金融機関・鉄道施設が流出するなど、町の被災率は8割を超えた。女川中学校も一部建物が被害を受けたが、高台にあり生徒は全員無事だった。また、同校体育館は避難所にもなった。