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ズームアップ〈第516回〉 新エース山崎がリーグ戦初完封/東京六大学野球春季リーグ



硬式野球部 山崎 福也

新エース誕生だ。今季からは背番号「11」を背負う山崎福也投手(政経3=日大三)。立大3回戦で自身リーグ戦初完封勝利を挙げ、開幕勝ち点獲得に貢献した。昨年は背番号1だったがオープン戦から好調を維持し、エース番号を勝ち取った。「11」は過去に川上憲伸氏(平10商卒・現中日ドラゴンズ)や、野村祐輔氏(平24商卒・現広島東洋カープ)など数々の好投手が背負っていた伝統ある背番号。「11番を付ける重みは感じている。エースとして負けは許されない」と、3年生ながら周囲の期待を一身に背負っている。

これまでに大きな困難も乗り越えてきた。中学3年の冬、高校進学前の健康診断で脳腫瘍が発覚。一時は野球を続けることはおろか、生死の狭間にまで追い込まれた。だが、驚異的な精神力と周りの支えもあり無事に回復。野球を続けることができた。日大三高時代には高校3年次に行われた春のセンバツで投打にわたり活躍。チームを準優勝に導いた。

今年の目標は「1年間で10勝。防御率は1.50以内」。山崎がこの成績を残すことができれば2011年秋以来、3季ぶりの優勝が現実味を帯びてくる。頼れるエースに成長した山崎の、これからの活躍に注目だ。

(やまさき・さちや 政経3 日大三高 186cm・85kg)

文・中田 宏明(経営2)写真・森 大輔(政経2)