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2013年度 大型研究 4件、3億6700万円が採択

文部科学省の2013年度「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に、本学が申請していた5件の研究プロジェクトのうち4件、総研究費3億6700万円が採択された。

同事業は、私立大学の経営戦略に基づいて行われる研究基盤の形成を支援するもので、各大学は「研究拠点を形成する研究」「大学の特色を活かした研究」「地域に根差した研究」の三つのカテゴリーのいずれかに申請する。審査は学識経験者で構成する「私立大学戦略的研究基盤形成支援検討会」で行われ、採択された研究プロジェクトには、研究施設・設備整備費や研究費が一体的に補助される。

2013年度大型研究 採択プロジェクト

研究プロジェクト名 研究代表者 目的・概要 研究期間 総研究費
(単位:千円)
亜臨界水処理有機液肥による地域内有機資源循環農業システムの構築 玉置雅彦
農学部教授
農業生産に伴う廃棄物および地域から発生する有機性廃棄物を亜臨界水により衛生的に処理し、有機液肥として農業生産に活用する方法を確立。都市と農業の物質循環を推進する 5年  120,000
農商工連携モデルを基盤とした都市地域における完全人工光型植物工場研究拠点の形成 池田敬
農学部准教授
大規模な完全人工光型植物生産研究設備を都市部に有し、農商工の研究者が揃っている総合大学の利を生かし、従来別個独立に進められていた農商工の研究を一貫した体制で進める。光源などの環境条件を含めた生産方式等に焦点をあてた科学的研究と、生産流通方式を取り巻く経営・商学的研究とを包含した研究基盤を形成する 5年 95,247
漆の科学分析評価システムの構築と漆文化の究明に関する学際的研究 宮腰哲雄
理工学部教授
漆が作製された年代、漆塗装法、顔料成分等の各種情報を取得可能な総合的な科学分析システムを開発。種々の歴史的な漆器について、使用された材料や技術等を海外の研究者と共に検討。さらに文化的側面からの検討を加えることで、漆の流通経路、漆の伝統や文化の伝搬等、漆文化の究明を試みる 3年 71,920
危機管理における社会運営とガバナンスの確立に関する研究 市川宏雄
政治経済学部教授
不測事態発生時における「地域コミュニティ機能の継続(CCP)」構築を目指し、「(1)危機管理における行政・民間組織の連携の現状に関する研究」、「(2)社会リスクを含めた包括的な危機管理研究」、「(3)行政・民間組織における危機管理のリーダー的人材の育成促進に関する研究」の3領域を軸に研究を推進 5年 80,000