本学の先端数理科学インスティテュート(MIMS)は6月22日、中野キャンパスホールで、「現象数理学研究拠点キックオフフォーラム—現象数理学の継承と新しい展開を求めて—」を開催した。来賓に、文部科学省研究振興局融合領域研究推進官の粟辻康博氏、日本数学会の舟木直久理事長、日本応用数理学会の高橋大輔副会長、情報・システム研究機構の北川源四郎機構長を迎え、本学からは福宮賢一学長、日髙憲三理事長、MIMSの三村昌泰所長をはじめとする関係者ら多数が出席した。
フォーラムは、記念式典と講演会の2部構成で行われ、先に行われた式典では、福宮学長、日髙理事長、三村所長がそれぞれ登壇し、中野キャンパスで世界的な研究が展開されることへの期待に応えるよう、使命を果たしていくとあいさつした。
フォーラムは、記念式典と講演会の2部構成で行われ、先に行われた式典では、福宮学長、日髙理事長、三村所長がそれぞれ登壇し、中野キャンパスで世界的な研究が展開されることへの期待に応えるよう、使命を果たしていくとあいさつした。
続けて、来賓諸氏からの祝辞を賜り、「明治大学の現象数理学は今までにない新しい研究。数理科学全体の発展のためにも、他機関との連携を深めながら、さらに研究を推進してほしい」(粟辻氏)などと、現象数理学研究拠点発展への熱い期待が語られた。
休憩を挟んだ後、一般公開で催された講演会には150人が参加。「現代社会の抱える問題−現象数理学の挑戦−」をテーマに掲げ、(1)「インフルエンザの大流行は起こるのか?」西浦博・東京大学医学系研究科准教授、(2)「金融市場は安定か?不安定か?」高安秀樹・先端数理科学研究科客員教授が、それぞれ数理モデルを使いながら、感染症や金融危機などの社会問題について講演した。
休憩を挟んだ後、一般公開で催された講演会には150人が参加。「現代社会の抱える問題−現象数理学の挑戦−」をテーマに掲げ、(1)「インフルエンザの大流行は起こるのか?」西浦博・東京大学医学系研究科准教授、(2)「金融市場は安定か?不安定か?」高安秀樹・先端数理科学研究科客員教授が、それぞれ数理モデルを使いながら、感染症や金融危機などの社会問題について講演した。
本学における現象数理学の歩み
2007年7月 | 納谷廣美学長(現学事顧問)のリーダーシップのもと、明治大学の研究・知財戦略機構直属の「特別研究推進インスティテュート」制度の第1号となる付属研究機関として「先端数理科学インスティテュート(Meiji Institute for Advanced Study of Mathematical Sciences (MIMS))」を設置 |
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2008年6月 | 平成20年度文科省グローバルCOEプログラム(予算340億円)の「数学・物理・地球科学」分野に、私学では唯一、本学の「現象数理学の形成と発展」が採択される |
2009年4月 | 現象数理学の若手研究者育成を目的として理工学研究科(大学院)に現象数理MIMS Ph.D.プログラム(博士後期課程)を開設 |
2011年4月 | さらなる現象数理学の発展期待が高まり、あらたな研究科として先端数理科学研究科現象数理学専攻を開設。※博士前期課程・後期課程を同時開設 |
2013年5月 | グローバルCOEプログラムで蓄積した研究成果を継承する形で新たな研究拠点を設置することにした |
グローバルCOEプログラム
大学院の教育研究機能を一層充実・強化し、国際的に卓越した研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際 的に卓越した教育研究拠点の形成を、国が重点的に支援して、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的とする事業。2007年度から文部科学省の新規事業としてスタートした。