明治大学と聖マリアンナ医科大学(神奈川県川崎市)は7月3日、教育・研究活動の交流と連携の推進を目的とした大学間交流に関する包括協定を締結した。調印式は、駿河台キャンパス・リバティタワー貴賓室で行われ、福宮賢一学長と聖マリアンナ医科大学の三宅良彦学長が協定書に署名した。
聖マリアンナ医科大は、本学の生田キャンパスがある神奈川県川崎市に位置していることもあり、2007年には本学の学術フロンティア推進事業『次世代機能材料「漆」の高度利用に関する学際的研究』で共同研究の実績を有するなど、研究者間での交流が行われていた。今回の協定締結により、これらの連携をさらに発展させ、医療現場における課題解決に資する医療機器の開発などにも期待がかかる。
調印に先立つ懇談で福宮学長は、生田キャンパス診療所や健康診断に聖マリアンナ医科大から医師が派遣されていることに触れ、「日ごろから本学の学生や教職員の健康を守ってもらっている」との謝辞を述べ、「今後も研究交流の場を設け、連携を深めていきたい」と期待を込めた。
三宅学長ら聖マリアンナ医科大関係者は、医療現場に手術支援ロボット「ダヴィンチ」の導入が進んでいる現状などを紹介し、「医療ロボット分野や、心臓の画像化などで共同研究ができたら」と理工学部との連携強化による発展を願うとともに、「医学部生の半数は、授業後にスポーツ活動をしている。生田キャンパス施設での練習など、学生交流も推進したい」と具体的な交流アイデアが次々と出された。