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商学部 企業とタッグ「産学協同就業力養成講座」

成果発表する学生たち

商学部と各種企業のタッグによる総合講座「産学協同就業力養成講座」を受講する同学部1年生は7月11、12日、4月からの学習成果の総決算として、新規事業創設や売上の向上など、各企業から与えられた課題に対しての最終プレゼンテーションを和泉キャンパスで行った。

同講座は商学部1年生を対象とした総合講座で、ビジネスの現場で各企業が実際に直面する課題や事例に、学生たちがグループワークやフィールドワークを通じて取り組むもの。今回初めて、明治大学OBの経済人が組織する「連合駿台会」(会員数約450人)が、会員の所属する企業3社から現役社員6人を派遣し、学生に向けて講義を実施。りそな銀行、ホテルグランドパレス、京王電鉄など、名だたる企業の協力の下、商学部の木村乃、樋渡雅幸両特任准教授が授業を担当した。
11日に行われた、りそな銀行に対する最終プレゼンテーションでは、学生が6つのチームに分かれ、「少人数での事務改善」「営業力の強化」を前提に、10年後のりそな銀行に向けた営業アイデアを立案。学生たちは待ち時間削減に向けた施策、総合受付の機械化、タブレットの設置、スマートフォンとの連動など、さまざまなアイデアを発表した。

受講した大下祐成さんは「これからの大学生活で何を学ぶべきなのか考える機会になった」と語った。

担当の木村特任准教授は「世の中の変化に目を向けて、その中でどのような案が出せるのか考えながら、これからも学んでほしい」と学生のさらなる成長に期待を込めた。

ホテルグランドパレスに対しては、ホテルのオンラインショップの売り上げ向上を目標に、計6チームがプレゼン。学生たちはオンラインショップの現状やアクセス数、年間費用、売り上げ予想などのデータを用いながら、ホテル内外でのPR活動、新商品の開発、SNS利用など、目標を達成するためのアイデアを次々と示した。

受講した世安健吾さんは「ディスカッションなどをしながら実践的に学ぶことができた。社会に出て必要な力をつけていきたい」と今後の学生生活に意欲を見せた。

12日の京王電鉄への最終プレゼンテーションでは、「沿線価値向上に向けたサービス、コンテンツの新規企画」をテーマに、6つの班がこれまでのグループワークの成果を発表。沿線での「チャイナタウン」創設や、「ユートピアスペース」としてのトイレの活用、京王グループの各種サービスが受けられる「ゲームアプリ」の開発など、学生が苦心しながら考えたアイデアが次々と登場した。

担当の樋渡特任准教授は「この授業の目的は、知識を得ることではなく、学ぶ上での“気づき”を得ること。その気づきが、今後何を学んでいくかの指針になり、自分からアクティブに講義を受けるきっかけにもなる。また将来の就職活動に向け、学生が企業の何たるかを知るいい機会にもなる」と本講座の意義を語った。

講座への企業派遣をコーディネートした連合駿台会大学支援委員会の舟橋達彦委員長は「今回を機に、今後さらに内容を拡充し、就職に強い明大生の育成を支援したい」とコメントした。