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EU講座 駐日大使らが明大で講義

「フランスの文化政策」について講義するマセ大使

国際連携機構は、グローバル人材育成プログラム科目として、今年度新たに「地域研究講座(EU講座)」を開講。欧州連合(EU)および加盟国大使館の関係者をゲストスピーカーとして招へいし、駐日大使や外交の専門家らが自国やEUの政策、日本との関係について講義を行った。

7月16日に駿河台キャンパス・リバティタワーで行われた授業では、フランスのクリスチャン・マセ大使が登壇。「フランスの文化政策」と題し、ソフトパワーとしての文化に焦点を当て1時間半にわたって講義を展開した。マセ大使は、同国では、為政者が政治や経済だけでなく文化にも高い価値をおき、王や国家元首が率先して美術館の創設や改修、大学の設置などの文化事業に取り組んできた歴史を紹介。また、古くから、フランス文化を海外発信する施設を世界各国に設置してきたことを説明し、同国が文化外交に力を入れてきたことを強調した。講義の中で、明大についても言及し、「海外に多くの協定校を持ち、日本の大学の中でも活発な国際交流を行っている」と高く評価した。この日の講義には80人にのぼる学生が出席し、マセ大使の講義に熱心に耳を傾けていた。

講義を終えたマセ大使は「明大生の文化外交への関心の高さに感心するとともに、改めて国際交流や文化交流の重要性を強く感じた。学生の皆さんから多くの質問を受け、私自身も良い刺激をもらった」と話した。