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国際協力人材育成プログラム 明大生らがミャンマーで “アクティブ・リサーチ”

バゴーにあるカンボーザ(王宮跡)を視察 現地で活動するNGOでのヒアリングの様子

明治大学・立教大学・国際大学は8月22~29日、ミャンマーの社会情勢と同国における国際協力の取り組みを考える「アクティブ・リサーチ」を実施。明大と立大で募集・選抜された学部生10人がヤンゴン市内を中心に実地調査を行った。

学生たちは、国際大学国際関係学研究科のマウン アウン・ミョー教授と本学国際日本学部の岸磨貴子特任講師らの企画のもと、国際協力機構(JICA)やキリスト教青年会(YMCA)、現地で活動するNGO「Bishopscourt」やNPO「地球市民の会」などを訪問。国際協力の現場を視察したほか、パゴダ(寺院)や地元マーケットなどの見学やヤンゴン大学などの現地学生との交流を通して、ミャンマーの社会情勢や歴史的・宗教的背景などについて学んだ。また、日本とミャンマーが共同で進めている大型インフラ開発の現場「ティラワ経済特区」にも足を延ばし、長年の軍事独裁政権から脱し、経済成長著しいミャンマーの今を体感した。

今回のアクティブ・リサーチは、2012年度文部科学省「大学間連携共同教育推進事業」に採択された「国際協力人材育成プログラム」の一環として行われたもの。歴史や宗教、近隣諸国との関係などミャンマーの社会情勢について理解を深めると同時に、現地で活動する国際機関などを訪ね、国際協力人材としての資質を高めることを目的としている。

8日間の活動を終えた参加学生らは、「開発の現場で、立場の異なる人々から意見を聞くことができ、文献やインターネットでは得難い実情を知れた」「今後、日本がミャンマーに対してどのような協力を行い、信頼関係を築き上げていくべきかを自分の問題として考えるようになった」などと話し、持続可能な開発のあり方について考察を深めた様子だった。
アクティブ・リサーチは来年度から正規科目として開講を予定している。

(教学企画事務室)