明治大学連合父母会の最重要事業である父母会総会・父母懇談会が5月から7月にかけて、全国各地で開催された。
今年度の父母懇談会は、5月28日の富山県での開催を皮切りに7月13日の千葉県西部・東京都南部・多摩地区まで全国57地区父母会で約1カ月半の日程で実施された。
今年度の父母懇談会出席者数は下表のとおり。出席率は全国平均16.3%で、昨年比0.9%上回った。会員数が減少した地区が多く、それに応じて参加者数が減少した地区もあったが、全体的には新入生父母(新会員)が多く参加し、明治大学への関心の高さがうかがえた。
各地区での父母懇談会では、まず総会で新父母会長を選出。続いて、大学運営に関する懇談会を開催し、学生生活、学業成績、就職等について、父母と大学担当者との間で熱心な個別相談が行われた。就職相談ブースは、景気が回復の兆しを見せている影響で若干落ち着きを取り戻した感があったが、父母の関心は総じて例年並みに高く、多くの人がブースを訪れていた。
2013年度父母懇談会に出席した地区父母会長および大学代表者から、参加の感想を以下に紹介する。
今年度の父母懇談会は、5月28日の富山県での開催を皮切りに7月13日の千葉県西部・東京都南部・多摩地区まで全国57地区父母会で約1カ月半の日程で実施された。
今年度の父母懇談会出席者数は下表のとおり。出席率は全国平均16.3%で、昨年比0.9%上回った。会員数が減少した地区が多く、それに応じて参加者数が減少した地区もあったが、全体的には新入生父母(新会員)が多く参加し、明治大学への関心の高さがうかがえた。
各地区での父母懇談会では、まず総会で新父母会長を選出。続いて、大学運営に関する懇談会を開催し、学生生活、学業成績、就職等について、父母と大学担当者との間で熱心な個別相談が行われた。就職相談ブースは、景気が回復の兆しを見せている影響で若干落ち着きを取り戻した感があったが、父母の関心は総じて例年並みに高く、多くの人がブースを訪れていた。
2013年度父母懇談会に出席した地区父母会長および大学代表者から、参加の感想を以下に紹介する。
大学教育への期待改めて認識
国際日本学部長 白戸 伸一
今年も全国57地区父母会の総会・懇談会が開催され、大学から教職員が参加して、ご父母の皆さんからのご相談に直接お答えするとともに、ご意見・ご希望等をお聞きしてきました。私も、6月22日に駿河台で開催された神奈川県東部地区父母懇談会に、浜本牧子副学生部長とともに参加させていただきました。丹澤正彦前連合父母会会長も所属されており、会員数で最大の父母会とあって当日の参加者数も362人と多数であり、特に1年生のご父母が多数お見えになっていました。大学教育に寄せられる期待に応えることの重要性を、あらためて認識する場ともなりました。
今回で通算6回各地の父母会に参加させていただいてきましたが、それぞれの県民性を感じることがあり、東京に集う学生たちがその異質性をキャンパスでぶつけ合う時の「化学反応」が、大学にとってある種の活力源になっていると思っています。地方からの受験者が増え入学者が増えれば、大学の活力は確かに高まるでしょう。また、明治末期には「田舎武士的素朴さ」が明治のカラーと評されていたことを思い出します。この評価に込められている謹厳実直さは、学問と向き合う時にはとても大切ではないでしょうか。
ところで、父母共働きのご家庭も増加傾向にある中、多くの場合平日に持たれている父母会にご参集いただいていることを思うと、ご質問・ご要望にしっかりお答えすることはとても大切だと思います。ご相談内容は、単位修得状況、クラブやサークル活動に関する心配事、留学制度、卒業単位充足状況、就職活動のこと等多岐に渡っています。日本人学生の「内向き」志向が取り沙汰される昨今、留学に関心を寄せられるご父母が増えていることは感謝に堪えません。
また、ご質問・ご要望の関係部署へのフィードバックは、教職員のネットワークを通じて的確になされているように思われます。
また、役員をお引き受けいただいている場合、ご夫婦間での連携プレーが諸行事を成功させる秘訣のようですし、学生本人の卒業後も役員同士の交流が続いているというお話しもよくお聞きします。さらに、地元の校友会組織と連携して就職斡旋を試みているというお話しもお聞きします。このような地方レベルでの取り組みが大学の評価を高めてくれていると思います。
今年度は中野キャンパスが開設され、大学全体としてもグローバル人材育成にむけ新たな試みも次々と打ち出されています。父母会のご支援・ご協力をいただきながら、「世界へ」とむかう学生を育てたいと切望しております。
青春プレイバック
三重県父母会長 辻 弘恵
3年前、東日本大震災の年に息子は明治大学に入学しました。
なんとか住む場所を決め引っ越しをしましたが、楽しみにしていた入学式は中止となり、授業の開始も5月からと予想もしない状況での大学生活の始まりでした。余震も続きどんな生活をおくっているのか不安に思っていた時に初めての父母懇談会が開催されました。
父母懇談会では学部の教授をはじめ職員の皆さまが三重までお越しくださり、大学の震災後の状況や対応、学生の様子、就職状況などのお話と個別に成績単位の取り方についてなど丁寧に対応していただき私の不安な気持ちは安心と大学への信頼への気持ちに変わった事を昨日のように思いだします。
今年も7月9日にプラザ洞津にて父母懇談会が開催されましたが、我が子と離れて暮らす保護者の方には学校関係者との距離が縮まり当時の私と同じように安心と信頼を得られるひとときになったと確信しております。
また駅伝や六大学野球の応援、西日本父母交流会への参加など大学との関わりを通して他県のご父母の皆さまともお知り合いになれて自分も大学時代に戻ったような気持ちになり、息子共々大学生活を楽しませていただいております。まさに青春、プレイバックです。
今後も明治大学の活躍を見守り応援させていただきたいと思います。
小さな輪から大きな輪へ
岩手県父母会長 紺野 守
明治大学岩手県父母会を知ったのは2011年5月でした。3月に息子の入学の準備をし、入学式を楽しみにしていました。3月11日午後2時46分悲劇が起こりました。震災発生から3日後に電気が復旧しテレビを見て東北の惨状を知り、驚き、悲しみに包まれました。多くの方が亡くなり、行方不明者がでました。その後も余震が続く中、「入学式中止」の連絡が届きました。息子の学生生活は5月から始まりましたが、入学式がなかった事はとても残念でした。
そんな時、一通の手紙が届きました。岩手県父母会から、6月の父母会総会・懇談会の開催案内でした。「大学に父母会があるの?何をやるの?」という気持ちで夫婦で参加しました。父母総会では昨年の活動報告等の説明を受け、懇談会では大学関係者からの大学の現状説明や進路就職状況等、細かな説明がなされ、大学関係者・先輩父母の方々と子どもや学校の事を語り合い、楽しい時間を過ごしました。それがきっかけで父母会に積極的に参加するようになり、私も徐々に明大の一員と思えるようになりました。
昨年は転勤で東京に赴任しましたが、東京でも大学関係者・連合父母会の方と情報交換し、時には神宮球場で野球の応援をし、皆さんと応援歌を歌い勝利に歓喜しました。これは正に父母会との出会いがあったからです。子どもから父母会へ、そして明治と輪が広がりたくさんのご縁に感謝しています。
2013年度は岩手県父母会会長として、個性豊かで活発な役員とともに岩手県父母会活動を盛り上げていきたいと考えております。
2013年度 父母懇談会出席者数および出席率
地 区 名 | 会員数 | 前年比 | 出席者数 | 前年比 | 出席率 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道函館地区 | 34 | -7 | 14 | -1 | 41.2% | 4.6 |
北海道札幌地区 | 267 | -1 | 55 | -5 | 20.6% | -1.8 |
北海道道北地区 | 64 | -1 | 30 | 2 | 46.9% | 3.8 |
北海道道東地区 | 83 | -6 | 27 | 3 | 32.5% | 5.6 |
青森県 | 128 | -10 | 38 | 2 | 29.7% | 3.6 |
岩手県 | 103 | -32 | 38 | -11 | 36.9% | 0.4 |
宮城県 | 275 | 2 | 68 | -4 | 24.7% | -1.6 |
秋田県 | 136 | -12 | 43 | -7 | 31.6% | -2.2 |
山形県 | 139 | -17 | 52 | -4 | 37.4% | 1.5 |
福島県 | 296 | -18 | 55 | -14 | 18.6% | -3.4 |
茨城県 | 738 | -10 | 146 | -4 | 19.8% | -0.3 |
栃木県 | 383 | -26 | 125 | 9 | 32.6% | 4.3 |
群馬県 | 465 | -40 | 148 | 20 | 31.8% | 6.5 |
埼玉県東部地区 | 2,068 | -37 | 226 | 33 | 10.9% | 1.8 |
埼玉県西部地区 | 1,591 | -26 | 157 | 5 | 9.9% | 0.5 |
千葉県東部地区 | 1,507 | -18 | 186 | 21 | 12.3% | 1.5 |
千葉県西部地区 | 1,432 | 46 | 131 | 9 | 9.1% | 0.3 |
東京都東部地区 | 1,274 | 35 | 143 | 8 | 11.2% | 0.3 |
東京都西部地区 | 1,721 | 137 | 201 | 34 | 11.7% | 1.1 |
東京都南部地区 | 883 | 47 | 91 | 14 | 10.3% | 1.1 |
東京都北部地区 | 1,489 | 24 | 146 | 23 | 9.8% | 1.4 |
東京都多摩地区 | 2,735 | 61 | 243 | 45 | 8.9% | 1.5 |
神奈川県東部地区 | 3,745 | 157 | 362 | 72 | 9.7% | 1.6 |
神奈川県西部地区 | 1,623 | -7 | 164 | 18 | 10.1% | 1.1 |
新潟県 | 349 | 3 | 74 | -6 | 21.2% | -1.9 |
富山県 | 120 | -6 | 48 | 4 | 40.0% | 5.1 |
石川県 | 117 | -16 | 42 | -1 | 35.9% | 3.6 |
福井県 | 87 | 9 | 33 | 12 | 37.9% | 11.0 |
山梨県 | 184 | -28 | 57 | 0 | 31.0% | 4.1 |
長野県 | 412 | -14 | 108 | 10 | 26.2% | 3.2 |
岐阜県 | 225 | 1 | 65 | -4 | 28.9% | -1.9 |
静岡県 | 649 | -55 | 191 | -10 | 29.4% | 0.9 |
愛知県 | 693 | -9 | 186 | 6 | 26.8% | 1.2 |
三重県 | 137 | -6 | 41 | -1 | 29.9% | 0.6 |
滋賀県 | 46 | -4 | 19 | -2 | 41.3% | -0.7 |
京都府 | 82 | -3 | 19 | 1 | 23.2% | 2.0 |
大阪府 | 235 | 3 | 45 | 0 | 19.1% | -0.2 |
兵庫県 | 198 | 13 | 33 | -1 | 16.7% | -1.7 |
奈良県 | 61 | 4 | 20 | -3 | 32.8% | -7.6 |
和歌山県 | 48 | -15 | 16 | -9 | 33.3% | -6.3 |
鳥取県 | 48 | -7 | 19 | -7 | 39.6% | -7.7 |
島根県 | 45 | -8 | 25 | 1 | 55.6% | 10.3 |
岡山県 | 106 | -8 | 47 | 4 | 44.3% | 6.6 |
広島県 | 272 | 2 | 99 | 22 | 36.4% | 7.9 |
山口県 | 156 | 4 | 59 | 15 | 37.8% | 8.9 |
徳島県 | 59 | -11 | 23 | -9 | 39.0% | -6.7 |
香川県 | 111 | -10 | 45 | -2 | 40.5% | 1.7 |
愛媛県 | 114 | -16 | 43 | -3 | 37.7% | 2.3 |
高知県 | 101 | -4 | 38 | -6 | 37.6% | -4.3 |
福岡県 | 476 | 18 | 146 | 10 | 30.7% | 1.0 |
佐賀県 | 75 | -2 | 32 | -4 | 42.7% | -4.1 |
長崎県 | 94 | -3 | 35 | 3 | 37.2% | 4.2 |
熊本県 | 190 | -3 | 75 | -7 | 39.5% | -3.0 |
大分県 | 112 | -3 | 51 | 4 | 45.5% | 4.7 |
宮崎県 | 118 | -13 | 58 | -3 | 49.2% | 2.6 |
鹿児島県 | 120 | -14 | 45 | -7 | 37.5% | -1.3 |
沖縄県 | 102 | -17 | 30 | -12 | 29.4% | -5.9 |
地区合計 | 29,121 | 23 | 4,756 | 263 | 16.3% | 0.9 |
※会員数は2013年4月8日現在