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経営学部 海外に学生ボランティアを派遣

現地の子どもたちと触れ合い笑顔 学生たちが改装した壁

「グローバル人材育成」を教育目標として掲げ、教育の国際化に力を入れてきた経営学部は、8月1~12日、ベトナムの首都ハノイをフィールドとして「国際ボランティアプログラム」を実施した。今回は試行的位置づけだったが、結果的にはボランティア参加学生15人(男子7人、女子8人)と受け入れ団体双方が満足できた、本格的なボランティアプログラムとなった。

今回の国際ボランティアプログラムは、本学部と、世界的なボランティアネットワーク「国際ボランティア活動調整委員会(CCIVS)」に加盟するNPO法人日本国際ワークキャンプセンター(NICE)、現地共催団体のSJ Vietnamとの間で、プログラム設計段階から緊密な協議を行い実現。NICEが海外パートナーと提携し実施してきた合宿型ボランティア活動「グループワークキャンプ」を、本学部向けに提供してもらった。

ボランティアプログラムの主な活動拠点となったのは、ダウン症や脳性麻痺など障がいをもった子どもたちを支援するPhuc Tue Center、貧困家庭の子どもたちなどへの学習支援を行うYouth Center、そしてFisher Villageと呼ばれる水上スラム。Phuc Tue Centerでは主に子どもたちとの交流や壁の改装などのボランティアを、水上スラムではスラム女性の経済的自立支援のためのフェアトレード商品(エコたわし等)の販売活動の支援などを行った。またハノイ大学生との文化交流も行うなど、大変中身の濃いプログラムとなった。使用言語が英語であったことも有意義であった。

改善すべき点も明らかとなったが、参加学生たちが「国際ボランティア1期生」という自覚をもってくれたことは大きな成果だった。彼らの協力も得ながら、来年以降も、より充実した国際ボランティアの開発・実施に取り組んでいきたい。
(塚本一郎経営学部教授)


水上スラムの厳しい環境 肌で感じる

現地の子どもたちとも仲良くなった

経営学部3年 溜 翔貴さん

日本以外の文化や社会問題を見てみたいと思い、このプログラムに参加しました。ベトナムの食事や生活様式は日本とは大きく異なっていて新鮮でしたし、現地の大学生との交流では彼らの活気や意欲に刺激を受けました。また、福祉施設では子どもたちと折り紙をしたり外で遊んだりと、普段ではすることのない体験ができました。

さまざまなプログラムの中で特に印象に残ったのは、水上スラムに住む人々の生活を見せてもらったことです。彼らが厳しい環境の中でどのように生活しているのかを、テレビやインターネットではなく直接肌で感じられ、貴重な経験をすることができました。

私は国際ボランティア活動を通じて、もっと世界の国々の文化や出来事についていろいろ知りたいと思うようになりました。これからは日本だけでなく、世界の社会問題にも積極的に目を向けていきたいと思います。そして、いつかまた、このようなプログラムに参加してみたいです。