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学生相談室 講演会 「カレシ・カノジョともっとステキな関係に」を開催

パワーポイントでDV対策を分かりやすく紹介 リアルな寸劇を観せた本庄さん(左)、長澤さん

学生相談室は杉並区との共催による公開講演会「カレシ・カノジョともっとステキな関係に」を10月9日、和泉キャンパス図書館ホールで開催した。

講師にNPO法人「レジリエンス」の西山さつき副代表を迎え、本学学生をはじめとする約60人の受講者に向けて、昨今若い世代に急増するデートDVについて講義が行われた。

はじめに情報コミュニケーション学部堀口悦子ゼミ西尾健太さん(3年)、本庄晟さん(3年)、長澤香緒里さん(3年)の架空カップルによるDV寸劇が行われ、「金銭的暴力」、「社会的隔離」、「心理的暴力と身体的暴力」、「ハネムーン期」の4場面を演技と説明で分かりやすく解説。デートDVが一番多い時期は大学生であり、身近に感じてほしいと注意喚起した。

ゲスト講師の西山副代表は「デートDVは、閉塞された2人の関係の中でプレッシャーなどから起きるもの。現在スマートフォンの普及により、デートDVの悪化が昔より早くなってきている」と述べ、精神的暴力・身体的暴力・性暴力・経済的暴力・デジタル暴力など被害の種類も変わってきているとし、「暴力は殴る蹴るだけでなく精神的なものもある。DVは身近な問題で、他人事と思わないで」と呼びかけた。

そして、アドバイスとして、もし暴力をふるってしまう立場の友人がいたら「暴力は間違っている方法であることを認めさせることが大切」とし、また、被害者への対応について「友人の話に耳を傾け、あなたは悪くないと繰り返し伝える。安全でいるためにできることを一緒に考える」など、決して被害者を否定せず、相談できる場所があることを伝えることが大切と説明。最後にDV対策の先進国とされているアメリカのショート映像「One is too many=ひとりだって多すぎ」を上映し、「一人ひとりの意識が、身近に起きている暴力に対して向かい合うことが、この世界を変えていく」と締めくくった。

その後、学生との質疑応答があり、最後に学生相談室の冨澤成實委員長は「デートDVの正しい知識ができた。これからは学生相談室でも対応ができる。貴重な体験ができた」と登壇者らに謝辞を述べ、会を閉めくくった。

お問い合わせ先

東京都 デートDV相談窓口

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