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リバティアカデミーオープン講座 「映画を通じて現在の日本を考える」を開催

天草市職員による牛深ハイヤ踊り。「めいじろう」と「くまモン」初共演

中野ブロードウェイ・くまもと連携プロジェクト共催のリバティアカデミーオープン講座「映画を通じて現在の日本を考える~発展する街と過疎化してく街~」が9月28日、中野キャンパスで開かれ、240人が受講した。過疎化が深刻な熊本県天草市を舞台に制作された映画の上映の後に、パネルディスカッションがあり、地方と都市の未来について意見交換が行われた。

この講座は、同日中野サンプラザをメイン会場に行われた「中野のなかのくまもと大感謝祭」に合わせて催されたもの。オープニングでは、天草市の女性職員が、同市に伝わる「牛深ハイヤ踊り」を披露。明治大学公式キャラクター「めいじろう」と熊本県営業部長「くまモン」も登場し、会場を沸かせた。

第1部では、過疎化、少子化などの影響から活気が失われていく天草市の再建に、女性たちが挑む姿を映した「女たちの都~ワッゲンオッゲン~」を上映。続く 第2部では、コーディネーターを務めた国際日本学部の長尾進教授の進行のもと、安田公寛天草市長、田中大輔中野区長、中野ブロードウェイ商店街振興組合の 青木武理事長、同映画プロデューサー小泉朋氏が、映画の内容や、天草市と中野区を例に、地方と都市の活性化についてディスカッションした。

安田市長は「海産物やキリスト教の遺跡など、島民にとっては当たり前になっている島の宝物を磨き、生かしていくことが町づくりにつながる」と語った。田中 区長、青木理事長は、「中野区の商店街もネットショッピングの発達から厳しい状況にある。眠っている魅力を発掘していかなければならない」と話し、後継者 問題にも触れながら若い学生の力の必要性を訴えた。最後に長尾教授が「地方と都市も同様に、魅力ある資源に気づいていない。地方と都市のコラボレーション が新しい価値創造にも繋がるだろう」とまとめ、講座は終了した。