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教育会 総会・研究大会を開催

満員の会場で時代認識や人づくりについて熱く語る納谷前学長

本学を卒業した教育関係者の教育力の向上と相互交流の促進を目指す明治大学教育会は11月16日、駿河台キャンパス・リバティホールで第6回総会・研究大会を開催。教職課程で学ぶ学生や明大出身教育関係者ら約480人が参加し、教師の在り方や学校づくりへの理解を深めた。

総会では冒頭、福宮賢一学長があいさつに立ち、日ごろの後輩たちへの支援に感謝を述べるとともに、「先生方の活躍が後進の大きな励み、目標になっている。教員養成は本学の大きな柱の1つで、教育会は本学に欠くことのできない存在。今後も次代を切り拓ける人材、また、そうした人材を育てられるような教員を養成していきたい」と話した。続いて、大学の教職課程を統括する資格課程委員会委員長の竹本田持副学長(教務担当)、教育会の吉田貞三会長があいさつした。

その後、学事顧問の納谷廣美前学長が「教育の質的転換~子どもたちに、夢を~」と題して1時間にわたって講演。学校教育をめぐる社会状況について、近年の人口や高齢化率の推移、18歳人口や進学率等のデータ、文部科学省の審議資料などを示しながら解説し、「社会が質的転換を迎える今、教育界にはビッグバン的な変革が求められている。時代の変化を的確にとらえ、しっかりとした時代認識を持ち、教育者としてどういう人づくりをするのか、自分の頭でじっくり考えなければならない」と訴えた。そして、「いろいろな仕事を見てきたが、教育ほど良い仕事はない。学生の皆さんには苦労やいろんな経験を積んで教育界に入り、次代をつくる若者を育ててほしい」と呼びかけた。

講演会終了後には、9つの分科会が行われ、本学出身の小中高教諭らが自らの経験や提言などを発表した。