Go Forward

2015年就職希望者に向けて~先輩からのメッセージ~

12月1日からいよいよ就職活動が本格的にスタートする。今号では、これから就職活動に臨む学生へのアドバイスとして、内定を得た3人の現役学生の体験記を紹介する。

自分の足で情報をつかみ、自分の足で進んでいく 

友人たちとの旅行にて(後列左から2番目)

 みずほフィナンシャルグループ 
政治経済学部4年 坂爪 亮さん

内々定を頂いた時に人事の方と握手をした自分の手が嬉しさで震えていたのを覚えています。

今改めて振り返ってみると、志望していた会社に内定を頂けたのはいろいろな方の支えがあったからだと思います。不安を抱えながら就職活動が始まり、面接までの限られた時間をどう過ごしていくか、動きながら考え、考えながら動き回っていました。その中で私は自分の足で情報をつかみに行っていました。志望している会社で働いているОBの方に会い、就活のアドバイスをして頂き、その会社で働くイメージや社会に対してやるべきことが見えてきました。また、就職キャリア支援事務室を活用し、エントリーシートの添削をして頂いていました。そして、大学の友人などと面接の練習をしていました。こうした人との係わりがあったからこそ就職活動を充実したものにすることができたと思っています。

これから就職活動を始める皆さんにお伝えしたいことは「自分が将来どうありたいか」ということです。就職活動ではいろいろな悩みを持ち、周りに流されるこ ともあるかもしれません。しかし、内定は社会人としてのスタートラインであり、そこから先は自分自身の足で進んでいかなければなりません。

だからこそ他人ではなく自分で進むべき道を見つけることが大切です。その道標になるのが自己分析だと私は思います。自己分析をすることで、自分の過去と現在を知ることができ、将来の生き方を描くことができます。そして、その描いた将来像と企業やその企業で働く人たちの働き方とを見比べてみてください。そう することで、自分に本当に合った企業が見つかっていくと思います。私はそのようにして、みずほ銀行を第1志望にしました。

就職活動を通していろいろな人たちと出会うことができ、また過去から将来の自分とも出会うことができ、貴重な時間だったと思います。この時間を悔いの無いよう充実したものにしてください。皆さんの就職活動が上手くいくことを心から応援しています。

人とのコミュニケーションを大切に

研究室の仲間たちと(前列右から2人目)

トヨタ自動車
大学院理工学研究科2年 岩下 雅也さん

就職活動を通じて、人と直接会って話をすることがとても大事だと感じました。

大学院1年の12月から就職活動が始まりました。生まれて初めての就職活動で、何をしたらいいか全く分からない状態でのスタートでした。そこで最初に話を聞いたのが、去年、就職活動をした研究室の先輩です。とても親身になって話をして頂き、就職活動の流れや、すべきことを学びました。先輩は卒業するまで修士論文が忙しい中でも相談にのってくれて、とても心強い味方になってくれました。

また、実際に企業で働いている方にお話を聞き、アドバイスをして頂いたことで、私のやりたい仕事を見つけることができました。「これをやりたい!」という ことが自分の中であいまいだったとき、社員の方に私自身の大学生活のことなどについて質問をして頂いたり、実際の仕事内容を聞いたりすることで、知らな かったことや分からなかったことが解消されていきました。

就職する活動をする中で一番話した人は、研究室の同期です。同じ就職活動をしているので、悩みを聞いたり、話したりするだけでリフレッシュできました。ま た面接練習をしたり、エントリーシートの添削をしたりして、お互いに良い刺激を受けました。同期の内々定を聞いたときは、自分のことのように嬉しかったで す。

時にはアルバイト先の人や友人、親、大学の就職キャリア支援事務室の方など、とても多くの人と話をしました。この方たちのお話の中に、無意味なものなど何一つもなく、すべて参考になるものばかりでした。

就職活動はエントリーシートだけでなく、面接もして採用を行っています。100人いたら100人にうまく伝わるようにするには、面接のためだけの練習をするのではなく、普段からコミュニケーションを取ることが重要だと感じました。

人と会ってよく話し、自分の納得のいく就職活動になるようにして下さい。後輩の皆さんの就職活動を心から応援しています!

一度きりの人生、とことん自分と向き合う

英語クラスの友人と高尾山で(右)

全日本空輸
国際日本学部4年 野村 祐希子さん

「野村さんらしさをАNАらしさに変えて、ぜひ私たちと一緒にこれからのАNАを創っていきましょう」

待ちに待った内々定通知の電話でした。この瞬間をつかむために、これまで自分を信じて突き進んできてよかった。やっとスタートラインに立つことができた。安心と嬉しさと希望とで胸がいっぱいになり自然と涙が溢れました。

私の就職活動は、はたから見るとなかなかチャレンジングに思えるものだったと思います。就職活動という自分の今後の人生を決める大きな分岐点に差し掛かり、一生に一度きりの人生を悔いなく送りたいと考えた私は、客室乗務職という職業にたどり着きました。明確に将来やりたいことを心に決めた私は、客室乗務職の採用だけに絞り、就職活動を進めました。もちろん、どこからも内々定を頂けなかったらどうしようという不安に駆られたことも何度もありました。しかしそう思い悩んだとき、人生をかけて自分が本当にやりたいことは何なのかと改めて考え、行き着く答えは必ず客室乗務職でした。とことん自分自身と向き合い、芯をぶらさずに就職活動を進めた結果、幸運にも私は自らの思い描くスタートラインに立つことができました。

私の体験を通じ、これから就職活動を迎える皆さんに伝えたいことは、ぜひ今の時期にとことん自分自身と向き合ってほしいということです。一生に一度きりの 人生で自分は何がしたいのか、すでに見つけている人もいればこれから見つけていく人もいると思います。就職活動はそのことをきちんと考えることができる貴重な時期だと思います。皆さんには就職活動という言葉に囚(とら)われ焦ることなく、納得いくまで自分自身と向き合ってほしいと思います。そして納得いく 就職活動を送れるよう応援しています。