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国際連携本部 パリで日本留学フェアを主催、大盛況

会場は、日本に興味を持つ学生らで溢れかえった

明治大学は11月17日、フランスのパリ第1大学(パンテオン・ソルボンヌ)の講堂で「Study in Japan Fair in Paris 2013」を開催。フランスの大学関係者、政府関係者、企業関係者、高校生・大学生等約800人が参加した。会場の一部では長蛇の列ができるなど各ブースには多くの相談者が来訪。会場は学生らで常に溢れ、日本留学に対する関心の高さをうかがわせた。

このフェアは、フランス政府留学局の共催、在フランス日本大使館の後援を得て本学国際連携本部が主催。日本への留学希望者に対し、日本の大学の教育研究や入試、奨学金制度などの幅広い情報を提供した。

フェアにはグローバル30採択大学など17大学が参加(うち資料参加2大学)。このほか、在フランス日本大使館、国際交流基金パリ日本文化会館がブースを設けた。

フェアでは、日仏の政府関係者や日本の大学、日本留学経験者によるセミナーも行われ、日本留学の魅力について講演し、来場者との活発な質疑応答が行われた。

来場者は「いろいろな大学の情報や、日本留学についての話が聞けて本当によかった。ぜひ、日本に行きたい」などと目を輝かせながら話していた。

フェアの翌日には、フランス国立大学長協会(CPU)およびフランス政府留学局主催、明治大学共催の「French-Japanese Academic Meetings」も開かれ、CPU会長臨席のもと、日本の12大学とフランスの38大学に加えて、フランス外務省・教育省の局長クラス、在フランス日本大使館が参加し、講演会やマッチングセッションを通じて交流を深めた。

学生たちの熱い眼差しに気持ち新た

勝 悦子 副学長 (国際交流担当)


このたび開催されたパリ日本留学フェアは、予想を上回るフランスの学生が参加し、NHK国内ニュースにも取り上げられ、大変な盛り上がりを見せました。

このフェアは、国際化拠点整備事業(グローバル30)の取り組みの一環として企画したものです。本学は毎年春に駿河台キャンパスで欧州留学フェアを主催していることなどからフランス留学局(キャンパスフランス、以下CF)との関係も強く、2年ほど前からCFと協議を続けてきました。昨年3月に本学が議長校であった日仏共同博士課程が終了する際、パリの日本文化会館で福島原発に関するシンポジウムを主催した時もCFを訪問するなどし、協議を続けてきました。そのため、今回フェアには、グローバル30の大学だけでなく、日仏共同博士課程コンソーシアム加盟校にもお声掛けをいたしました。

会場は、パンテオン(神殿)の隣の、12世紀に誕生したパリ大学法学部があるパリ第1大学の、18世紀に建てられた構内で行われました。明治大学創立者3人にフランス法の教えを授け、本学の創立に大きな功績のあるボワソナードの胸像も鎮座し、普段は入れない歴代の法学部長の写真が飾られた学部長室も見学することができ、歴史の重み、フランス法学分野におけるパリ大学の学術の重みを感じました。

本学創設者の岸本辰雄、宮城浩蔵が、130年余り前にここで学んだことを考えると、今回日本の大学として初めて明治大学がパリ日本留学フェアを主催したことは、歴史の巡りあわせとも言えるかもしれません。日本の大学に寄せるフランスの学生たちの熱い眼差しに、より多くの優秀な学生に留学をしてもらいたいと思うと同時に、研究・教育のさらなる高度化、留学生サポートの強化が必要であることを再認識いたしました。