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「「明治の『教育力』」飛躍のために」学長 福宮 賢一

就任後2回目の新年を迎えました。謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。

昨年は、中野キャンパスを開設し、国際化・先端研究・社会連携の拠点としての完全な機能発揮に向けて順調なスタートを切りました。また、駿河台キャンパスでは「グローバルフロント」が竣工し、人文社会系の大学院、研究・知財戦略機構、国際連携機構が移転、稼働を開始しました。いずれも本学の新しい駆動軸として、大いに推進力を発揮することが期待されます。

研究面では新たに、文部科学省・科学技術振興機構の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に応募し、COI-T(トライアル)拠点として採択されました。明治大学が中核機関、その他3大学がサテライト機関となり、2年後のCOI採択に向けて先端的研究を支援して参ります。

こうした新たな展開のもと、オープンキャンパス来場者数は、約5万9000人に上り、前年比で約4100人の増加となりました。また、民間調査企業の調査で関東エリア高校生の「志願したい大学ランキング」において男子、女子、理系、文系、および全体の5部門で1位を得ました。本学のたゆまぬ改革努力と積極的な発信が、社会の関心を引き寄せているものと思います。

しかしながら、私たちはここにとどまるわけには参りません。今後さらに厳しさを増す環境に耐え、たくましく発展を遂げていくためには、更なる改革が求められています。本学の個性化をさらに際立たせる、明治の「教育力」に磨きをかける必要があります。教育の内部質保証をシステム化するとともに、国内のみならず、海外のトップスクールに肩を並べる、国際基準の内部質保証を確立し、システムとして組み上げることが急務です。

このためには、現在抱えている教学的課題に対して、弥縫的な修正を加えるだけでは事足りないことは言うまでもありません。教務スタッフは約1年半をかけて構想を練り上げ、具体化に向けたプランを総合的教育改革として取りまとめました。すでに教務部委員会と学部長会において内容の紹介を終え、具体的提案に向けた準備を積み重ねております。

今こそ、未来の持続可能性に向けて、抜本的改革に着手する時期であると考えます。学長のもと全力を挙げた取り組みに、皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。