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震災復興支援センター 震災復興支援活動報告会を開催

学生たちが復興への熱い思いを発表

来場者との活発な意見交換も

震災復興支援センターは12月9日、駿河台キャンパス・グローバルホールで「震災復興支援活動報告会2013~震災復興支援活動を通じて何を学び、何を得たか~」を開催。東日本大震災の復興支援にかかわる明治大学の学生団体が一堂に会し、鳥居高商学部教授司会のもと、被災地の状況やそれぞれの活動について報告し、今後の復興支援の在り方などについて意見を交わした。

冒頭、あいさつに立った震災復興支援センターの針谷敏夫センター長(農学部教授)は、「今回の報告会は、本学で行われているさまざまな復興支援の情報共有と震災の風化防止を目的に開催した」と趣旨を説明し、「皆さんの活動をぜひ次の世代の学生たちにもつないでいってほしい」と呼びかけた。

報告会では、研究室、ゼミ、NPOなどの団体や、学部間共通総合講座の受講生ら8グループが登壇。約70人の来場者を前に、それぞれ約15分間自らの活動をプレゼンした。

穗坂彩乃さん(理工研M1)と渡邉弘木さん(理工4)は専門である建築に焦点を当てた活動を報告。岩手県陸前高田市で、仮設商店街についてのワークショッ プを開催したことや、地形や住宅の模型を制作して地元の住民に贈ったことを紹介し、「再現模型は家族の思い出をよみがえらせ、後世にも家族の姿を伝えるこ とができる。建築に携わる僕らは、もっと良い街にしたい、という東北の方たちの思いに突き動かされている」と活動の原動力について語った。

情報コミュニケーション学部の川島高峰ゼミ生は福島県新地町で被災者にインタビューした動画の制作について報告。動画制作に向け、在学生を対象に実施した アンケートについて触れ、「本当はみんな何かをしたがっている。私たちのように復興支援に携わっている人が、今回のような報告会などで発信を続けることも 震災の風化を防ぐ方法の1つではないか」と訴えた。

発表の後には、各団体への質疑応答の時間が設けられた。「被災地で喜ばれた活動は?」「今後の活動で何か手伝えることはないか」など来場者や登壇者同士で 多くの質問が出、活発な議論が行われた。最後に、都市防災を専門とする中林一樹特任教授(政治経済学研究科)と震災復興支援センターの松橋公治副センター 長(文学部教授)から発表に対する講評があり、今後、参加団体同士のつながりを促進する取り組みを進めることを確認し、2時間半に及んだ報告会を終了し た。

学生からの活動報告

タイトル 発表者(敬称略)
都市計画研究室での復興活動報告 山本俊哉研究室 穗坂彩乃(理工研M1)、渡邉弘木(理工4)
新しい東北へ~学生と地域の動向から明日の復興を考える~ 地域支縁団体ARCH 佐藤柊平(農4)
新地町の今 川島高峰ゼミ 佐藤昂平、鈴木陽子、室井拓也(情コミ3)
東北被災地商品販売 荒木雄飛、町田英哉、松山慎吾、堤井俊光、野村麻優、橋本真希、出雲咲(商2)
被災地ボランティアから学んだこと 東日本大震災「復興支援」ボランティア講座受講生 田村聖也(文1)
今までのボランティア、これからのボランティア 同 鈴木央(政経2)
東北での活動報告~学びと課題~ きずなInternational 谷口優太(商3)、中塚啓史(商2)
平山ゼミの活動報告と、YWCA新地っ子の夏休みにおける活動報告 平山満紀ゼミ 川口貴久(文4)、岡本育恵、松本知里、森屋隆紀(文3)
阪井ゼミ活動報告 阪井和男ゼミ 大村公助、田村剣介、金子翔真、佐藤友規子、高見澤正圭(法3)