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2014年度一般入試 志願者数8年連続10万人超

雪の中、試験会場を確認する受験生=2月8日、和泉キャンパス

2014年度の明治大学入学試験は、3月4日出願締切の大学入試センター試験利用入試(後期日程)を除く試験日程を終えた。推薦・特別入試を除く一般入試の志願者数は2月末現在で10万4553人となり、8年連続で10万人の大台を超えた。今回の入試では一部の試験日程で記録的な大雪となり、明治大学では試験開始時間の繰り下げや入学検定料返還などの特別措置を講じた。【5面に志願者データ一覧】

推薦・特別入試を除く一般入試の2014年度志願状況は下表のとおり。2月末現在、全10学部の志願者数は前年の最終合計より5381人少ない10万4553人(4.9%減)。本学を始め、志願者数が未確定の大学もあるが、10万人を超えるのは明大、早稲田大、近畿大の3校となる見通し。本学の志願者数は3月上旬から中旬にかけて確定する。入試種別ごとの志願者数は、「一般選抜入試」が3.7%減の5万7162人。理系学部の人気を受け、理工学部や農学部は昨年に引き続き堅調に志願者を増やしたほか、グローバル化の進展で注目を浴びる国際日本学部も同様に志願者増となった。一方、昨年は志願者を増やした政治経済学部が14.5%減の6549人となったほか、2回目の入試となった総合数理学部も志願者を減らした(9.3%減)。
1度の受験で複数学部への出願が可能な「全学部統一入試」は2月5日、全国8都市(東京・神奈川・札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡)で実施され、志願者数は9.0%減の1万6746人となった。

また、「大学入試センター試験利用入試(前期日程)」は今回初めて総合数理学部が同日程に加わったものの2.7%減の3万548人。3月4日出願締切の同入試(後期日程)は商・政治経済・文・理工・総合数理の5学部が実施する。

主要私大では、出願手続きをオンライン化することで受験料を割引した近畿大学や、統一日程入試で複数学部の併願が可能になった法政大学などが昨年より志願者を増やす見込みだが、そのほかの大学はほぼ昨年並か減少した。

大学情報を扱う「大学通信」の安田賢治ゼネラルマネージャーは、2014年度の入試傾向について、「現在の高校3年生は旧学習指導要領で学んだ最後の世代。 来年からは入試内容が変わるため、受験生の安全志向が非常に強く、弱気な出願が目立った」とし、「過去4年連続で日本一を獲得した明大は難関校としての認知が広がり、他の上位校同様に志願者数が伸びなかったのだろう」と分析した。

大雪による影響

一般選抜入試の一部の試験日程では、気象庁の事前予測を超える記録的な大雪となった。明治大学では、受験生への配慮から、一部の学部で試験開始時間を繰り下げるなどの措置を取った。

また、大雪による交通機関の混乱のため、国際日本学部(2月9日)・農学部(2月15日)・商学部(2月16日)・総合数理学部(2月17日)の入試を受験できなかった受験生を対象に入学検定料を返還する。

2014年度入試 主要私大志願者数

大学名 志願者数 前年 前年比
早稲田大 105,424 106,768 -1,344 98.7%
*明治大 104,553 109,934 -5,381 95.1%
*近畿大 96,805 98,428 -1,623 98.4%
法政大 94,809 89,047 5,762 106.5%
*日本大 94,477 92,508 1,969 102.1%
*立命館大 86,185 82,637 3,548 104.3%
*関西大 83,493 86,753 3,260 96.2%
中央大 71,916 82,219 -10,303 87.5%
立教大 63,934 71,096 -7,162 89.9%
*東洋大 58,939 71,273 -12,334 82.7%
2月25日現在、明大広報課調べ
*は志願者数未確定大学