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グローバル30総括シンポジウム「国際化で大学は変わったか」

勝副学長(左)が司会を務めた全体会合の様子

文部科学省「大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(グローバル30、以下G30)」の採択大学13校*は2月14日、ホテル日航福岡(福岡市博多区)でG30総括シンポジウム「国際化で大学は変わったか」(文科省共催)を開催。大学や政府、企業の関係者ら500人超が参加し、熱気ある議論を展開した。

このシンポジウムは、今年度末でG30が終了するのを前に、同事業採択大学が実施してきた取り組みや今後の課題について検証し、日本の大学全体の国際化に活かそうと開かれたもの。

基調講演では、比治山大学(広島市)の二宮皓学長とモナシュ大学(オーストラリア)のジェレミー・ブレーデン講師が、G30の狙い、その成果や評価などに ついて講演。その後、「海外展開で得たもの」、「英語による教育」、「国際化に対応した環境のつくり方」、「学生が見る国際化」の4つのテーマに分かれた 課題別のセッションが行われた。同セッションには本学から国際教育事務室職員の安藤章二氏と、専門職大学院ガバナンス研究科2年のグエン・テイ・タイン・ フエンさん、国際日本学部4年の山瀬加奈さんが参加。海外での広報活動や海外拠点の展開、学生主体の交流プログラムなど本学が推進する国際化の取り組みに ついて紹介した。

シンポジウムの最後には全体会合が開かれ、本学の勝悦子副学長(国際交流担当)が司会進行を務めた。全体会合では、「G30は2度の事業仕分けを受け、各 大学の副学長13人が連名で意見書を出したり、記者会見を行ったりなどの試練もあったが、これが逆に事業の成果を日本全体に広げることにつながり、また 13大学の連携が深まった」「留学生数が増えるなど単なるデータ上の成果だけでなく、日本の大学改革の原動力になった」などと総括した。

最後に、文科省高等教育局高等教育企画課国際企画室の有賀理室長があいさつし、「G30の成果を日本の大学全体の国際化の次のステップに活かし、今後一層、大学の国際化が進展するよう期待している」と力を込めた。

なお、このシンポジウム前日の2月13日には、九州大学箱崎キャンパスでG30英語コースに在籍する留学生によるワークショップが開かれ、留学生たちが貴重な意見交換を行った。

*13校 東北大学、筑波大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、早稲田大学、同志社大学、立命館大学