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生田で地域連携 「まちなか研究室」から「まちなかギャラリー」へ

講演会場に併設された明大、専大、日本女子大の展示ブース 講演会場に併設された明大、専大、日本女子大の展示ブース

明治大学、専修大学、日本女子大学の3大学と川崎市多摩区でつくる「多摩区・3大学連携協議会」は3月15日、同市・多摩市民館で「3大学連携フェア—地域社会と大学が取り組むコミュニティ交流の促進—」を開催。明大はブース展示のほか、地元商店会の協力を得て開設した「まちなか研究室」の取り組みについて農学部の本所靖博講師が報告した。

「まちなか研究室」は、2013年度の同協議会事業に採択された取り組みで、本所ゼミに所属する学生有志らによるプロジェクトチームが運営。商店会事務所の空き時間を利用して小学生の宿題などを手伝う寺子屋事業の開催や、毎年5月と10月ごろに行われる商店街の「わくわくナイトバザール」の企画・運営、スマートフォンで地元エリアの情報を得られる仕組み作りなどを実現した。

本所講師は報告の中で、地域連携活動へのかかわりに触れながら「新しいことを始めるよりも、活動を継続することのほうが難しい」と述べ、学生たちのやる気や自主性を引き出すことの難しさを指摘。一方で、この活動が、企業との商品開発プロジェクトに発展したことや、学習塾のない青森県西目屋村で2日間にわたって学生たちが中学生に勉強の手ほどきをする「明治塾 in 青森県西目屋村」の開催につながったことなどを紹介した。