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博物館「有田焼—商品の伝統・進化・変容—」開催中



博物館商品部門と商学部・大学院商学研究科の教員グループが共同で実施してきたケーススタディの成果報告展「有田焼—商品の伝統・進化・変容—」が、4月27日まで駿河台キャンパスの博物館特別展示室で開かれている。入場無料。

博物館商品部門と商学部・大学院商学研究科のグループは共同プロジェクト「伝統的工芸品の経営とマーケティング」を立ち上げ、これからの国産品製造・販売に必要とされる「高い顧客価値を有する商品の開発」について有益な示唆を得るため、伝統陶磁器を取り上げて流通機構の変質、新たな商品開発やブランド戦略の動向などについて調査・研究活動を続けている。

製造工程の主要部分を手作業に負う伝統的工芸品は、製造コストを下げるのが難しく、1990年代初頭のバブル経済崩壊の影響を真っ向から受けることになった。しかし、その後は少量多品種による付加価値の高い商品としてマーケットを開拓する先進事例が見られるようになったという。佐賀県有田町は、我が国で最初に磁器の製造をはじめた、「柿右衛門」「鍋島」「古伊万里」といった伝統様式で知られる、最も知名度の高い産地で、展覧会では、有田焼の歴史やこれまでの商品開発の動向と、近年におけるライフスタイルや消費性向の変化を反映した新たな商品群を対比する形で紹介している。