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国連ユース・ボランティア帰国報告会 ルワンダでの活動を明大生が報告

学生たちは現地の様子や半年間の経験について説明した パネルディスカッションで発言する積田さん

国連ユース・ボランティアに参加した学生の帰国報告会が3月27日、国連大学(東京都渋谷区)で行われ、明治大学から参加した積田和茂さん(政経4)が約6カ月間の活動内容を報告した。

国連ユース・ボランティアは、国連ボランティア計画(UNV)と大学が連携し、学生を開発途上国へボランティア派遣するプログラムで、学生に地球規模の課題解決にチャレンジする機会を提供し、未来のリーダーを育成することを目的としている。UNVと基幹校の関西学院大との間で締結した協力協定に基づき、明治大・上智大・明治学院大・立教大・東洋大を加えた計6大学が参加しており、2013年度は12人の学生が派遣された。

元々、途上国の開発などに興味関心が高かった積田さんは昨年9月~今年3月、中央アフリカに位置するルワンダ共和国のUNVオフィスに所属。ルワンダ、ベルギーなど国籍の違うスタッフとともに、「国際ボランティアの日」に向けたイベントの企画運営、告知や活動報告などの広報業務を主に担当した。また、配属先が小規模で活動が限定されていたため、国際労働機関(ILO)、国連広報グループ(UNCG)といった別の機関でも若者の雇用促進のための業務に携わるなど、語学力や得意のICTスキルを生かし精力的に活動した。
積田さんは今回の活動を振り返り、開発や若者の雇用促進の施策にもっと主体的に関わりたかったとしながらも、「組織の中で、自分の役割が何か考え、業務を 遂行していくことで世界に貢献できていることを実感できた」と話し、「世界を舞台に主体的に仕事したいという理想を現実にするためにも、大学院に進学して さらに専門性を身につけていきたい」と熱く語った。

報告会に参加した鈴木健・国際連携副本部長(情報コミュニケーション学部教授)は、「海外生活、異文化体験をすべて前向きに捉え、乗り越えることで自らの 成長を実感できたと思う。この成功例をロールモデルにしたい」と、これから留学を希望する学生たちを後押ししていく考えを示した。