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外交関係再開55周年を記念し初来日 ブルガリア副大統領が明大生に講演

講演前には、福宮学長らと懇談した 学生を前に講演するポポヴァ副大統領

ブルガリア共和国のマルガリタ・ポポヴァ副大統領が5月23日、「ブルガリアと日本の二国間関係—過去、現在、未来」と題した学生向け講演会を駿河台キャンパス・リバティタワーで行った。

日本とブルガリアの外交関係再開55周年を記念して初来日したポポヴァ副大統領は、学生ら約150人に対し、スラブ語を語源とする文字や法典など“ヨーロッパ文化発祥の地”ともいわれるブルガリアを紹介。133年前の明治大学創立のエピソードにも触れながら、同時期を起点に広がった両国の友好的な関係の歴史と、EU加盟国としてのブルガリアの外交政策について講演した。

今後の日本との関係については、「グローバルパートナーとして国際社会での役割を果たしていきたい」とし、具体的には「教育と科学イノベーション、安全保障と防衛、農業技術とその分野のビジネスについて関係を強化していきたい」と意気込みを語った。

さらに、「世界が抱える課題の解決は、国と国が互いを思いやり、信頼関係を構築した上で連携・協力していかなければならない。日本とブルガリアが力を合わせ、世界の平和に向けて取り組んでいくことが大事だ」とこれからの国際社会を担う学生に期待を込めた。

また講演に先立ち、ポポヴァ副大統領、ゲオルギ・ヴァシレフ駐日ブルガリア大使と、福宮賢一学長、勝悦子副学長(国際交流担当)、大六野耕作政治経済学部長、トパロフ,リュボミール K.政治経済学部特任講師らがリバティタワー貴賓室で懇談。

法曹としてキャリアをスタートさせたポポヴァ副大統領は、3人の若き法律家によって創立された明治大学を訪問できたことに「特別な縁を感じる」とあいさつすると、福宮学長は「これを機会に学生交流を促進させていきたい」とさらなる連携強化を約束した。