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復興への願い込め 福島県飯舘村の農地に桜を植樹

復興への願いを込め、植樹をする学生たち

いまなお避難生活が続く福島県飯舘村で4月、農学部の学生が桜の植樹を行った。植樹を行った場所は、昨年10月に食料環境政策学科環境社会学研究室(市田知子教授)が、フィールドワークのために訪問した同村小宮の農家、大久保金一さんの農地の一角である。

大久保さんは若い学生たちの訪問に勇気づけられ、小宮のかつての地名にちなんで「マキバノハナゾノ」計画を思い立った。冬は深い雪に覆われる同地では、春先には草花が一斉に芽吹く。いま苗木を植えれば、何年か後には一面に桜が咲き乱れることだろう。「マキバノハナゾノ」にはそうした思いが込められている。

当日はNPO法人「ふくしま再生の会」の準備の下、農学科土地資源学研究室(登尾浩助教授)、同地域環境計画研究室(服部俊宏専任講師)、東京大学ほか他大学の教員、学生とともに大勢で植樹を行った。天候に恵まれ、普段は静かな山間に賑やかな声が響いた。