Go Forward

資料映像上映会「女性法曹界の道を拓いた人々—明治大学専門部女子部の足跡—」

熱心に映像を観る旧明治短大の卒業生たち

情報コミュニケーション学部は5月30日、学部創設10周年記念行事の一環として、資料映像上映会「女性法曹界の道を拓いた人々—明治大学専門部女子部の足跡—」を駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催した。

この上映会は、女性の高等教育がなおざりにされていた時代に、「権利自由・独立自治」の理念のもと女性の地位向上、高等職業教育をめざして1929(昭和4)年に開校した明治大学専門部女子部の歴史をたどり、道を切り拓いた卒業生の活躍を後世に伝えようと企画されたもの。専門部女子部の精神を受け継ぎ2004年に創設された情報コミュニケーション学部が中心となり、ジェンダーセンターの研究プロジェクトの一つとして、このたびDVDも完成した(本紙第667号既報)。

上映会には、石川幹人学部長をはじめ、制作に携わった関係者や、女子部の後身である旧短期大学の卒業生らが参加。細野はるみジェンダーセンター長が「女性 の社会進出をリードするような教育を提供していた明治大学の歴史を今の学生はあまり知らない。男女共同参画の時代に、この有益な遺産を若い世代に伝えた い」とあいさつした後、約1時間の映像が披露された。

上映後は、本学の女子教育の研究に長年携わってきた吉田恵子元情報コミュニケーション学部教授が登壇。制作に携わった関係者に感謝を述べるとともに「封建 的・抑圧的社会と切り捨てられがちな戦前の時代に、このような学校があったこと、それが明治大学であったことに改めて敬意を払いたい」とし、「これは専門 部女子部を広く紹介するための第一歩。今後も女子高等教育の意義、役割について研究を深めていきたい」と熱く語った。