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第4回「アジア・プライバシー・スカラーズ・ネットワーク(APSN)国際会議」を開催



ビジネス情報倫理研究所(所長:村田潔商学部教授)は7月10日・11日の2日間、駿河台キャンパス・リバティタワーで、第4回「アジア・プライバシー・スカラーズ・ネットワーク(APSN)国際会議」を、Privacy Laws and Businessの協賛のもと、開催した。

この国際会議は、アジア太平洋地域のプライバシー研究者が、年に1度、研究の成果や、それぞれの国でのプライバシーならびに個人情報保護の実情や問題点を報告・議論し合うために行われるもの。明治大学での開催は2回目となる。

基調講演者として、情報哲学・倫理学における世界の第一人者であるルチアーノ・フロリーディ教授(オックスフォード大学)と、ヤフージャパン執行役員であ る別所直哉氏を迎え、また、グラハム・グリーンリーフ教授(ニューサウスウェールズ大学)をはじめ国際的に活躍する研究者を中心に、世界12カ国から約 50人が参加。「Easy Privacy」を主題として、法律・技術・社会規範がいかに人々のプライバシーの保護を容易にするのか、あるいは逆に困難に してしまうのかについて討議が重ねられた。

1日目は、フロリーディ教授の基調講演「Paternalism and the Right to be Left Alone」を皮切りに、9件の研 究報告が行われ、2日目にも別所氏の「The Right to Be Forgotten and Japanese Law」と題する基調講演に続 き、9件の研究報告が行われた。

CIA元職員による内部告発事件(スノーデン事件)が発生してから1年余り。国の安全保障・監視と個人のプライバシーに関する話題を多くの研究者が取り上げ、非常に活発な議論が行われることとなり、大変意義深い会議となった。