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ズームアップ〈第531回〉古俣潮里が女子エペ日本代表に初選出

フェンシング部 古俣 潮里



古俣潮里(政経1=新潟)が世界選手権の女子エペ日本代表に選ばれた。女子の日本代表選出は明大初の快挙。太田雄貴(森永製菓)ら名だたるフェンサーが顔をそろえる中での抜てきに本人は驚きを隠せなかった。それでも、明大フェンシング部の井原健三監督は「選ばれるべくして選ばれた」と語る。インターハイチャンピオンにも輝いたゴールデンルーキーは、高校時代からカデやジュニアの代表として世界の舞台で戦ってきた。その経験値と将来性の高さに加え、日本では数少ない超攻撃的なプレースタイルも評価されての選出だった。

フェンシングは語源である「FENCE(防ぐ)」という言葉通り、守りが重要視される。しかし守っているだけでは世界で勝つことはできない。速いアタックを武器とする古俣は世界で戦える可能性を秘めている。超攻撃的なプレースタイルが世界でどれほど通用するか。初の世界選手権。まずは「自分を出し切ることが重要」(井原監督)だ。世界トップクラスとの実力差を推し量る絶好のチャンスでもある。「いろいろなことを試してみたい。何かひとつでも糧になるように。一戦一戦を無駄にしないように戦っていきたい」。古俣の挑戦はここから始まる。

(こまた・しおり 政経1 新潟 165cm)
文・写真/柴田遼太郎(商2)