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未来サポーター募金継続寄付者からのメッセージ

~毎月1000円から始めてみませんか~ 戸田 将(1993年理工学部卒業)

継続寄付を始めて1年が経ちました。あまりに少額なので、寄稿することを躊躇しましたが、金額よりも継続することに意味があるのではないかと思い直し、お引き受けすることにしました。

そもそも、私が寄付に興味を持ったのは、2006年頃読んだ本に、税金は納税者が使い道を決められないが、寄付は寄付をする人の意思で使い道を決めることができると書かれていて、なるほどと思ったのがきっかけです。そして、寄付をすべき金額の目安として、年収500万円ならその0.5%(25000円)を、年収700万円ならその0.7%(49000円)を、年収900万円ならその0.9%(81000円)を目標にしなさいと書かれていました。

当時、まだ息子が小さかったこともあり、息子と近い世代の子どもたちの命を救いたいと思い、ある医療団体に寄付をしました。しかし、ごく平均的なサラリーマンである私が、普段の生活をしながら、寄付に必要なお金を用意するのは、なかなか大変です。そんなとき、その医療団体から届いたのが、継続寄付の案内でした。これなら寄付そのものを忘れることもないですし、月々の負担もごく僅かですみます。最初は、月に1500円からのスタートでした。後に増額し、現在も続いています。

初めての寄付から7年が経った昨年、母校から届いたのが未来サポーター募金の案内でした。それまでは、幼い子どもの命を救うことに関心が向いていましたが、息子の成長と共に、子どもたちが学ぶことに関心が移りつつあったこともあり、まさに渡りに舟でした。中でも、奨学サポート資金には大いに共感しました。私の父は貸費型の奨学金を受けて大学を卒業しましたが、社会人になってから返済で苦労した話を母から聞かされていたので、卒業と同時に数百万円の負債を背負わせることになる貸費型の奨学金には大反対で、奨学金は給費型であるべきだと考えていたからです。

母校への継続寄付の金額は、今でも月々僅かなものです。しかし、僅かな金額だからこそ、私のようなごく平均的なサラリーマンでも負担できる訳で、同様の環境の同窓生は何万人、いや、何十万人といるはずです。一人ひとりは僅かな金額でも、何万人という方々が継続寄付をしてくれれば、何百名もの母校の後輩を支えることができます。これを読み、一人でも多くの方が継続寄付を始めてくださることを願っております。