Go Forward

戦没学徒忠霊殿慰霊祭を挙行

万感の思いで、戦没学徒に校歌を奉納

明治大学の戦没学徒の御霊を慰め鎮める忠霊殿慰霊祭が9月7日、新潟県護国神社にて執り行われ、日髙憲三理事長ら大学関係者が多数参列した。

「明治大学戦没学徒忠霊殿」(以下、忠霊殿)は、学業の道半ばにして学徒出陣などで戦死した明大生の戦没者323人(9月7日現在)を祀る霊廟。戦時中は、駿河台の旧図書館内に「忠魂殿」として安置されていたが、新潟出身の校友の尽力により、1950年に新潟県護国神社に移された。2006年には同神社の厚意により、本殿脇に「忠霊殿」を建立。以後毎年、理事長ら大学関係者が校友会新潟県支部とともに慰霊を行っている。

慰霊祭には日髙理事長や福宮賢一学長、向殿政男校友会長、校友会新潟県支部の田代和孝支部長らが参列。全員で玉串を捧げ、校歌を奉納した。

あいさつに立った日髙理事長は、歌人・与謝野晶子の『君死にたまふことなかれ』を引用しながら、「今日この日は、明治大学の人間、関係者一同にとって不戦を誓う日であると深く感じている。明治大学を愛されたであろう(戦没学徒)323人の方々のご期待に応えるよう、一生懸命頑張ることをお誓い申し上げる」と涙ながらに語った。

続いて、福宮学長が「再び学び舎から若人を戦場に送ってはならないこと、そして、明治大学の隆盛が皆様の尊い犠牲の上に成り立っていることを決して忘れてはならない、という決意を新たにした」とあいさつ。厳かな雰囲気の中で、慰霊祭は終了した。